3,なんだこいつら
「華美、新しい人とあいさ――――――」
バキッ
ちょっと...理解に時間がかかる。
ドアのすぐ横の壁が壊れて穴があき、そこから口だけ大きく開けて笑っている猫耳をつけた訳の分からない奴が出てきたのだ(人のこと言えない)
「...あっ(*º▿º*)」
やばいという顔をしてすぐさま消えた。
...正しくは私に見える速さじゃなかった
「おい何処に行くつもりだ!?」
しかし、すぐさま零斗も消えていつの間にか猫耳少女を捕まえている。
「また壊して...すぐに直してもらわなきゃいけなi」
「だってドアから出るのやなんだもん!!」
零斗の話を遮り、笑顔のまま叫ぶように猫耳少女は言う
出来ればそのクソデカボイスで叫ばないで欲しい。
多分人を殺せるから
零斗はため息をついて喋り出す
「お前なぁ...家の前にいた人外ってこの人のことだからな?」
「...えっ!?」
華美は木の粉がかかった私を見て笑顔のまま青ざめる。
「...えっとね...私普段は大人しいんだよ?」
「どの口がいt」零斗が言いかけたかすぐさま口を抑えられていた
「...あぁ、なるほど...(?)」
正直全然大人しい子には見えない。
笑顔で人殺して来そうな位力が強い
なにしろ...
口抑えてるだけのはずなのに零斗の顔が変形している
怖い
零斗がパシッと華美の手を振り払った。
はぁ...と溜め息をついて言ってくる
「いいから早く自己紹介しろよ...」
疲れてるのだろうか、物凄いジト目になってどす黒い声だった
黒い吹き出しが目に見える...
「あれっ...?」
まだ短気になる時期じゃないのに...と華美が何やらブツブツ呟いている...何の話??
とりあえず!とこちらに向き直る
「私は【花園 華美】だよ!雷猫と天使のハーフでね?能力は雷を操るのとずっと笑顔でいる能力!3つ目はひみつ〜(*º▿º*)」
あぁ...猫...
???
待って能力って何知らん
何ソレ???
「急にニコニコして黙っちゃってどーしたの?」
距離感近ぇ
さっきまで壁蹴り壊したのに気を取られてて気が付かなかった...
「ねぇねぇどーしたの?」と、顔がすぐ目の前にあって怖い位の距離で話しかけてくる
「いや別に...」
私はすぐさま離れて自己紹介する
「私は鈴野 凛。悪魔と妖狐のハーフです。」
「タメ口でいいよ!」
タメ口って...確か人間語マスターP120にあった...
「うんわかった。ところで能力って...」
純粋に知らない。
私はアクノシアで親以外とは話したことがないし学校もすぐに診断を受けてから態度を変えてきて教えて貰えるような状況じゃなくなったからだ。
「え〜...何かあったのかはわからないけど種族異に特定の能力貰えるんだよ?たまたま使えたこととかない?」
ない...いやある...ような??
「俺から説明するよ」
...数時間後
とりあえず零斗から教えてもらったことは
能力は種族異に必ず1つは貰える(人間は学力等)
悪魔は【野望に忠実】【ポーカーフェイス】【下僕創造】【魔法使い】の中から1つ
雷猫は【雷を操りし者】【俊敏】【痺れ】の中から1つ
天使は【絶対笑顔】【言いくるめ】【嘘つきは真実】【祈り】の中から1つ
天使の能力に関しては闇を見た気分だった...
ちなみに、ハーフだったり過去に何かあったりすると、その拍子に新しい能力を授かるらしい。
華美はその何かがあったんだろうと零斗から話された
...
「じゃあ、お前今何歳だ?」
「見た感じ私達といっしょー?」
零斗と華美が聞いてくる
「あぁ、私は2歳だよ」
その瞬間華美が嬉しそうに「同じだ!!」と言ってくる
「悪魔の2歳は人間歳でいうと10歳だからな」
「うん」
「小学校では4年生だからね!」
「わかった」
私の返事が短いのには訳がある。
こいつらこんな至近距離で話して怖くないのかなと思ってたからだ
まぁそれは多分私が人間でいう陰キャだからだろう
おそようございます。
ある程度のストックを作り予約投稿をしようと思ったのですが、まだカイが出ていないのでそれまでは4年前の設定を参考にして書いてすぐ出すことにしました(何でなんだろう)