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烏丸一のニートな日常  作者: 宇治翡翠
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入学式前2

 今日が本当にこいつらの入学式か本当に分からん。

 だが、三月の持ってる手帳に4月8日が入学式って書いてあったな。

 さすがに三月みたいなバカでも日付の移し間違えをすることわないだろう。

 三月入学案内持ってたし俺が代わりに読もうか。

「なぁ三月その入学案内俺に見させてくれ」


「あっうん良いよ・・・はいどうぞ」


「ありがとな三月」

 俺は三月からもらった入学案内を見てみる。

 表紙に第65回二条城前中学校入学式案内と書いてある。

 もうこの学校立ってから65年も経つんだな。それにしても校舎きれいだな。あぁ思い出した、この校舎俺が入学する前の年くらいにきれいになったんだっけ?まぁどうでもいいか。

 裏のページに式の時間とかが書いてある。

 えっと~入学式実施日は・・・4月8日。

 うん今日で間違いないようだ。

 あと時間が・・・10時~12時30分までか。って10時から?!

 俺こんなに急いできたのになんだ急ぐ必要なかったんだ。

 ていうか三月さっきどこ読んでたんだ?

 あぁここか三月が読んでたのは裏の下だ。

 確かにHR8時30分って書いてある。だがその上に4月9日からって書いてあるじゃねえか!

「なぁ三月、もう一回これ読んでみろ時間なんて書いてある?」


「えっと~HR8時30分だよ」


「違うそこじゃない、まぁいいそのすぐ上読んでみろ」


「その上は~・・・4月9日からの予定って書いてある・・・てことは明日からの予定ってこと?」


「あぁそうだ、そのHR8時30てのは明日からだ。ちなみに今日の入学式はそのもっと上に書いてあるとおり10時からだ」


「ああっ本当だ今日の10時からって書いてある!」


「そうだろ・・・ちなみに二葉は知ってたのか式の時間?」


「知らなかったわ・・・私は三月が8時半って言ったからその時間に合わせて動いたのよ。すべては三月の言い間違えが原因よ!」


 お姉ちゃんまたひどい。

 確かに私がお姉ちゃんに間違えて言ってしまったのは悪いと思ってるけど、お姉ちゃんも少しはいけないことあったと思うけどな~。


 失くした二葉も悪いだろ!

 あぁもうどうしよう?式始まるまで時間あるし一旦帰ろっかな?

 「お前ら今からどうする?式まで時間があるぞ!帰るか?」


「帰ってる時間はないと思うよお兄ちゃん。だって今から帰ったらまたすぐに出ないと行けなくなるし!」


「帰ってる時間なんてないわ!」


 それもそうか、じゃあ式まで1時間以上あるけどどうしようかな~。

 あ~めんどくさいけどこいつらに学校案内してやるか。

「お前らにこの学校を案内してやるよ!」


「学校案内してくれるの?ありがとう、お兄ちゃん」


「兄さんなんか偉そうね!」


 ほっとけ二葉「じゃあ行くか!」


「あっ待ってお兄ちゃん見て校門の前に高級車が止まったよ!」


 高級車?あぁあれか。

 今年この学校に金持ちが通うのか?

 そういえば生徒会長金持ちだったな~。俺が人のことを言えないけど。

 確か会長も車通学だったな~。

 会長弟か妹いたっけな~?


 ガチャ


「送ってくださりありがとうございます五十嵐さん」


「いえいえお嬢様のためなら私はいつでもお送り致します。ですが、私本日お嬢様を早く送り過ぎたと思ておりますが大丈夫でしたか?」


「全然大丈夫ですわ!」


「そうですか。ならよかったです。お嬢様、御帰宅時にまたお迎えに上がります。気お付けて行ってらしゃいませ」


「行ってきます!」


 きれいな子だな~。

 私もあの子みたいになりたいな~。


 女の子が近づいてくる。


「あの~あなた方もこの学校に入学されるんですか?」


「あっはいそうですよ。今日からこの学校に通うことになりました!宜しくえっと~」


「私ですか、わたくしは舞って言います。四条舞よんじょうまいです。舞って呼んでください!宜しくお願いしますね!でえっと~あなたの名前は?」


「私は三月です。烏丸三月です。宜しく!」


「お姉さん?のほうは何て言うんですか?」


「あなた初対面で馴れ馴れしいわね、二葉よ」


「二葉さんですね宜しくお願いします」


「あなたと宜しくするつもりはないわ!」


「ふえっ」


 二葉いつも初対面の人だとこうなるな。

 絶対友達出来んぞこいつ。

 この舞とやらに話されるとなんか面倒だし先に行っとくとしよう。


「あの舞さん・・・お姉ちゃんは初対面の人だといつもこうだけど、内面はいい人だから分かってあげてね!」


「はい、分かりましたわ!」


「あと・・・式まで時間があるし、うちのお兄ちゃんが学校を案内してくれるって!」


「それはありがたいですねぜひ動向させてください・・・。それでお兄さんはどこにおられるのですか?」


 あれ~さっきまでお兄ちゃんここにいたのにどこに行ったんだ?

 えっと~あっいた「もう学校内に入っているあの人が私のお兄ちゃんです。ちょっと呼んできます」

「ねえお兄ちゃんちょっとこっち来て!」


「なんでだ?てかいろんな意味でめんどくさいし、絶対行かなきゃダメか?」


「いいから来て!」


「あぁ分かったよ。行けばいいんだろ行けば!」

 俺は校門をくぐって学校から外に出る。

 あ~めんどくせ~。また入らないといけないとかめんどくせ~。


「お兄ちゃんを連れてきました」


「初めまして四条舞っていいます。私もぜひ学校案内に同行させてください!ってはじめさんですか?」


「あぁ別に学校案内するくらい構わんぞ!俺ははじめだ」

 俺の頭の中で?の文字がずっと出ている。

 

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