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烏丸一のニートな日常  作者: 宇治翡翠
5/8

登校

用意出来たし妹たちの中学校に行くとするか。

ていうか久しぶりに外に出るな。

二週間ぶりくらいか〜。

流石にそれはないか。

中学校に久しぶりに行くとなると、楽しみだな〜。あっでも少し緊張してきた。

ていうか間に合うのか?こいつら。

 入学式早々遅刻するとかマジやばいな。

「なぁ三月~いつまでに学校行かなくてはいけないんだ?」


「確か8時半からHRが始まるからそれまでに教室に行けばいいと思うよ」


 8時半か結構ギリギリだな。

 ここから学校まで歩いて・・・25分くらい、走ってだと大体10分くらいか。

 絶対遅刻するなこいつら。

 てか学校まで行くのめんどくさいな。

 タクシー手配しとけばよかったな。


「お兄ちゃん早くして!もう出るよ!お姉ちゃん先行っといて」


「行くのめんどいし~俺は後からゆくり行くとするわ~」


「て言って行かない気でしょお兄ちゃん!」


「行くわ!なんのために着替えたと思ってるんだ!てかもう間に合わないぞ!」


「それはそうだけど走ったらまにあうと思うよお兄ちゃん」


「入学式の日に走って行っていいのか?汗臭くなるぞ」


 それもそうか、汗臭くなるのは嫌だな~でも遅刻したくないしな~あーーーどーしよーーー。


「ねぇお兄ちゃんどうしたらいい?どうしたら遅刻することなく、汗臭く事なく入学式に出られると思う?」


「んなもん俺に聞かれてもわかんねぇよ!タオル入れといて、学校まで走っていけばいいだろう。それから学校付いたら拭けばいいだろ。あっそうか!タクシー呼んでたら歩かなくていいし、汗もかかないし、それに遅刻もしなかったな~」


「そうか!その手があったか!お兄ちゃん賢い」

 でもタクシー今から呼ぶとなると結構時間かかるな~


「タクシーならもう前に止まってあるわ」

 どうせお兄ちゃんのことだし時間かかると思ってタクシー呼んだけど、やっぱり時間かかったタクシー呼んでて正解だったわ


「えっ本当?わ~ほんとだ~ほんとに止まってるタクシーすごい!私たちが考えてること分かってきてるなんて!」


「んなわけねーだろ!三月」


「ほんと馬鹿ね!」


「ひどい」


「タクシーは私が手配しといたわ!」


 今日の二葉はなんか気が利くな~

「二葉~ありがとな~」


「お姉ちゃんありがとう」


「どういたしまして~ってそんなことより早く乗りなさいよ!こんなに待たせちゃタクシードライバーの人に迷惑でしょ!あとタクシー代は兄さんが払ってね!」


 何で俺が払わなくちゃいけないんだ?あぁそうか「お前らの入学祝で払ってやるよ!」


「はー何言ってんの?タクシー代が入学祝い?誰のせいでギリギリになったのか考えてよ!」


 うわっ二葉怒った。

 まぁ良いか別にタクシー代くらい払ってやってもいいか。

 確か5000円もしないだろ。

「じゃあ俺が払うよ」


「どちらまで行かれますか~」


 このタクシーの運転手人の身なりを見てどこに行くかわからないのか?


「二条城前中学校までお願いします」


「二条城前中学校ですね~」


「はい、お願いします」


「入学式ですね」


「あっはいそうです」


「そうなんですよ~入学式なんですよ~私ついこないだ小学校に入学してあっという間に卒業しもう中学生なんですよ~早いと思いません?」


「そうですね~時間がたつのは早いもんですね~。お嬢ちゃん、中学はいろんなことが初めてでいろいろ楽しくて中学3年なんてすぐすぎてしまいますよ」


「そうなんですか!中学生活が楽しみです」


「部活とかもう決まってるんですか~?」


「部活ですか。そうですね~、運動系の部活に入る予定ですね~」


「もう一人のお嬢ちゃんは部活何入るか決めたんですか?」


「まだ決めてないわ」

 私こうやってしゃっべてくるドライバー苦手だわ~。

 よく三月は喋れるな~。


「そうですか~まぁ入学してから時間はまだたくさんあるしじっくり考えたら良いですね」


「あなたに言われな・・・?!」

「なにするんですか~兄さん?」


「シーそれ以上しゃべるな。印象悪くなべつにいいんじゃなる」


「べつにいいじゃないですか」


「お兄さんはいま何されてるんですか?」


「俺は今タクシーに乗っている」

 どうだ運転手


「それは分かってます。聞き方が悪かったですね。今どこの高校に通っているんですか?」


 ってふつうの反応かよ。面白くないな~。

「俺は今高校に通っていなぞ。俺は今タクシーに乗っている」

さぁ次はどうだ


このお客さんめんどくせ~質問を変えよう。

「中学の頃お兄さんは何をされてたんですか?」


 うわっこいつ質問変えてきやがった。

「運転手さん今絶対俺のことめんどくせ~と思っただろう」


「いや思ってないです」

 こいつ自覚あるのか。わざとやってるのかこの客?


 こいつ嘘ついたな。

 嘘ついてるかついてないかくらい顔見ればわかるんだよ。

「なぁ三月~あの運転手が俺に対してした質問、回答してくれない?」


「全然いいですよお兄ちゃん、で、どんな質問ですか?」


「聞いてなかったのか?まぁいい。えーと確か中学の頃何をされていたんですか?という質問だったはずだ」


「あっうん分かったお兄ちゃんが中学の頃していたことね~。あのー・・・ドライバーさん」


「ハイなんでしょう?」


「お兄ちゃんは中学の頃生徒会の副会長をしていたんです。勉強と生徒会の仕事が忙しく部活には入ってなかったそうです。つまり帰宅部です」


「あーそうですか、凄いですね」

 このめんどくさいお客さんが元生徒会副会長?

 まぁそんなこともあるか。


この後も運転手と三月との会話が長々と続いた。


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