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烏丸一のニートな日常  作者: 宇治翡翠
4/8

朝3

 スーツ取りに行くのめんどくさいな~。

そうだうるさい三月に取りに行かしたらいいんだ。

「三月~俺の代わりにスーツとってきてくれ」


うわっ最悪。お兄ちゃん自分で取りに行くのめんどくさいからって私に取りに行けと言ってる。

まぁ別にお兄ちゃんのためなら別に取りに行ってもいいけど、スーツとりに行くくらい流石にめんどくさがり屋のお兄ちゃんでもできるだろう。

「なんで私がお兄ちゃんのスーツ取りに行かなくてはいけないの?自分で行けるでしょ」


「いや~お父さんの部屋までスーツ取りに行くのめんどくさいし~」


「やっぱり、もう分かったーとってきてあーげーーる!」

 けどお兄ちゃんの朝ごはん作らなだめだしなー・・・。

そうか!お姉ちゃんに頼めばいいんだ。

「お姉ちゃ~ん、お兄ちゃんのために、お父さんの部屋のクローゼットからスーツ取ってきて」


「分かったわ。取ってくる」


 二葉いつもより素直だな。

 いつも俺の頼みなんてあんまり聞かないのにな。


 お姉ちゃんいつもより素直だな~。

 いつもならお兄ちゃんの頼み事聞かないのに。


「二葉大丈夫か?」「お姉ちゃん大丈夫?」


「兄妹そろって何?普段ならお兄さんの頼みなんて絶対聞くわけないけど、今日だけは急いでるし、兄さんの頼み聞いてあげる。父さんの部屋からスーツ取りに行けばいいんでしょ。てか自分で行けよ!まぁ取って来てあげる!」


「三月は早く兄さんのご飯の作っといて」


「分かったお姉ちゃん」 

 お兄ちゃんのご飯・・・・・時間は・・・・・8時・・・・・って「8時!!」


「お前いきなりどおしたんだ?」


「別になんでもな~い」


 いきなり叫んでどうしたんだよこいつは。


 時間無いし朝食はパンとかでいいか。

 食パン焼いて~、野菜を切って~、肉を炒めて~、ミルクを入れたら完成

「お兄ちゃんご飯できたし早く食べて!」


「おおぅ頂くとするか・・・普通にうまいなこの野菜炒め、よくこんな短時間でこんなにうまいのつくれたな~」


「ありがとう。お兄ちゃんにおいしいって言われて私めっちゃうれしい」


「三月~ヨーグルトを忘れてるぞ」


「あっごめん忘れてた。はいどうぞ」


 こいつの作る飯はやはりおいしいな~。

 これで勉強ができれば完璧なんだけどな~。


「兄さんスーツ取ってきたわよ、早く着替えて」

 

「ありがとなあ二葉」


「お姉ちゃんお兄ちゃんのためにわざわざあり・が・と・う?ってそれお父さんの中学の頃の制服じゃん!わーすごいこんなのまだ残ってたんだ~てかお父さん私たちと同じ中学だったんだ~じゃなくてスーツを取ってきてほしかったんだけどな~」


「それスーツじゃなかったの?同じような服が何着もあってどれがどれかわからなかったわ」


「俺でも見たらわかるぞ、それに胸元に校章書いてあるだろ」


「あぁ本当だ書いてある。私普段着れればなんでもいいと思って適当に服選んでたしどれがスーツか分からなかった」


「だからかお前、ファッションセンスなかったのは」


「なに?喧嘩売ってんの?兄さんにだけは言われたくないね!兄さんのほうがいつもダサい服着てるわ!」


「なんだと、ダサいだと。服がダサい女はモテないぞ」


「服がダサい男ももてないわ!」


 うわー始まったよ、お兄ちゃんとお姉ちゃんの喧嘩。

 服のダサさで喧嘩するとか・・・「仲いいね」


「「どこが!」」


 ほらシンクロした。やっぱりお姉ちゃんとお兄ちゃんは仲いいんだ。別にどうでもいいけど。でも

少し寂しい、私もお兄ちゃんと仲良くなりたい。

「私スーツ取りに行ってくるからお姉ちゃんは出る準備して、お兄ちゃんは着替えたら出れるようにしといて」


「分かったわ」


「おぅ了解した」


 スーツ、スーツ、スーツー・・・あっこれでいいか

「お兄ちゃんスーツ持って来たしこれ着て」


「あぁ分かった。ありがとう」

 なんか少しぶかぶかな気がするがスーツってこんなもんか


 わ~お兄ちゃんのスーツ姿なんか執事みたいでかっこいい。

これで全部そろったし中学に行くとするか・・・時刻は8時20分・・・HR開始時刻は8時30分・・・ワ~オ詰んだ・・・入学式早々遅刻とかやらかした。まぁ全部お兄ちゃんのせいだけど。


 


 



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