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178.それぞれの事情 62
短いです。
すみません。
今日はもう1話更新します。
そんなプリエラを、セレイスはしばらく見つめ。
「からかうのもいい加減にしいや」
――と。
シルフィーの襟口の後ろをつかんで持ち上げて、揺らしていたのだった。
そんなセレイスを見て――ショックを受けたのもプリエラだった。
否定したのは自分だが。
(違う――!)
否定したけど――否定した気持ち、今の自分の気持ちを知って欲しかった。
「セレイス――!」
切羽詰まった声のプリエラに、セレイスが戸惑う。
「なんや?
どないした?」
(言わなければ、伝わらない――)
「話が、あります。時間を、もらえませんか?」
「ええけど……」
セレイスは戸惑いながら了承した。
そうして話した内容にセレイスは驚き、シルフィーは歓喜したのだった。




