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アナサ頑張る 終

 アナサはとある世界に降り立った瞬間に発動した罠によって捕らえられてしまった。 その罠はアナサの力を完全に封じてしまい動くことができない。 新しく発言した力、それは“模倣の力”といい、上位の神の力を真似るものなのだが、威力は多少劣る


「くぅ、何なのよこれ…。 ちょ、服の中に!」


 グネグネとした触手のようなものにしっかりと絡みつかれたせいか、その不快感は相当なものだろう


「ん、ふくぅ。 いい加減に! しろ!」


 神力を発揮することはできないが、単純な腕力だけで触手を引きちぎる。 鋼鉄の数倍の強度はあるはずだが、それをいともたやすくだ


「ふぅ、誰よこんな悪戯したの。 まったくもう!」


 怒りながらも次の一歩を踏み出すと今度は何もないはずの上空から金盥(かなだらい)が落ちてきて頭頂部を直撃する


「いったぁああい!! 何なのよもう!」


 さらに怒り、地団駄を踏むとそれに合わせて多数の罠が発動した

 くすぐり続ける手、臭い息を吐くピエロの顔、馬鹿にした顔で目の前で侮辱の言葉を言い続ける男等々、とにかく相手を怒らせることに特化させたような罠ばかりだ。 しかもそのどれもが神力を封じるものばかり。 アナサは完全にキレ、拳を地面に打ち付けて自分の半径1メートルの範囲に衝撃を与えた。 これも腕力によるものである

 直後に模倣の力で破壊の力を作動させて今度は半径2キロの範囲を消し飛ばした。 降り立つ前に周辺に生物がいないのは確認済みだったため出来た荒業だ


「誰よ! 腹立つ! もうこの! この!」


 罠の残骸を踏みつけて今のストレスをぶつける。 少しスッとしたアナサは人のいる場所まで歩き始めた


「えーっと、この先かな、闇の気配があるのは」


 その気配はこの世界に神が降り立つことを知った闇。 罠を張った張本人たちの気配だ。 既にこの世界にいないが、模倣の力は神の力を真似るだけであるため確実な情報を得ることはできない。 つまり模倣の力で真似た力は劣化しているのだ。 現に今発動しているのも劣化探知の力と言うわけである


「あと3キロくらいかしら。 人の気配がたくさんある。 街ね」


 30分ほど歩いてようやく街に着き、再び探知してみたが、案の定闇は既にいなかった


「もう! 逃げちゃってるじゃない!。 ああああ! イライラするわね!」


 人込みの中急に怒り始めたアナサに周囲の目が突き刺さるが、彼女はそれを気にも留めず颯爽と去っていった。 ただそのアナサに驚きの目を向ける者がいる。 異変を感じ取ったためこの街に降りていたこの世界の管理神、ゼラトロン。 彼はすぐにアナサに追いつくと彼女の肩を叩いた


 しばらくして人気のない荒野


「あなたは、もしや上位の女神様ですか?」


 何を言っているのか分からないと首をかしげ、ゼラトロンの姿をじっくりと見た。 感じる神力でそれが神だとわかった


「違います。 私は女神様なんて恐れ多いですよ! それよりあなたはこの世界の神様ですか?」


「あ、ああ、そうだけど、女神様じゃないなら君は一体…」


「聞きたいことがあるんです。 黒族の封印されている場所、それと闇についてです」


 闇と言う言葉を聞いて驚くゼラトロン


「やはり、あの気配は闇だったのですね…。 それにしてもなぜこのような辺境に。 今はどうやら去っているようですが」


「そう、やっぱりもういないんですね。 それで、黒族のことは分からないですか?」


 少し考え込みながらゼラトロンは口を開く


「確かそのような場所があったような…」


 思い出しているところに今まで感じたことのないほどの強大な力がこの地に降り立つ気配がした。 それは紛れもなく上位の神の気配。 ゼラトロンは慌て、アナサに待つよう告げると宙に浮かび、飛び去ってしまった


「待ってれば帰ってくるか」


 アナサはその場の石に腰かけてゼラトロンの帰りを待った

 

 意外なほど早く帰って来たゼラトロンはアナサを突然抱え上げて飛ぶ


「ちょ、何ですかいきなり!」


「ごめん、急いで君を連れて行かなくちゃいけない。 上位の女神様が会いたがっている」


「上位の、女神様?」


 二人は活発そうな少女の前に降りたつ。 彼女は剛腕の女神ミナキ。 その剛腕で成せぬことはない有無を言わせぬ力を持った女神だ。 その権能、剛腕は大概の事実すら捻じ曲げる


 二人は今までの自分たちの経緯を話し合い、友となった

 やがてミナキの役目は終わり、アナサは強大な力を持った協力者を得ることとなった

すいません、エイシャの話忘れてました

次こそそっちをやりますm(_ _"m)

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