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闇と始まりのカタカムナ1


 いないなぁ

 もう僕以外は消えちゃったかな? まぁそれでもいいんだけどね

 僕一人でも十分やれるからね

 それにしても僕らが封印されてから一体何があった? まるで世界が変わったかのようだ

 明らかに、ランクが上がってるんじゃないかな

 僕はまだ力が戻ってない。 神々に会えば負けるかもしれない

 仲間がまだ生きているかは分からない。 合流、すべきか?


 この世界の神くらいになら問題なく勝てるんだけどね

 それにしてものどかな世界だ。 全部、壊したくなっちゃうくらいに

 うん、壊したいなぁ

 でもまだ我慢だ。 我慢して我慢して、滅茶苦茶に壊すんだ。 それが最高に、楽しいよね


「おいそこの少年、そこは危ないぞ。 カタカムナ様が来るからすぐに離れな」


 なんだ、人間か

 矮小すぎて気づかなかったよ。 それにカタカムナ? なんだそれは


「おい! 速く離れろ! カタカムナ様が!」


 何を叫んでんだこいつは? 僕を倒せる神はこの世界にはいないというのに

 いや、神? 様と呼んでいたから神だと思ったけど

 僕は後ろを振り向いた


 そこには光る何かがいた

 僕に、襲い掛かるようにして!


「逃げろ少年! カタカムナ様は!」


 逃げる? この僕がこんな訳の分からないものから?


「笑わせるなよ」


 カタカムナとかいう訳の分からないモノを蹴り上げた

 でも、手ごたえが何かおかしい


「ウジュシテン、マゾウノハニマニウツクルス。 キテンガハサキテマクナカイシキ」


 カタカムナとかいう訳の分からないモノは形を成した

 まるで神のまがい物じゃないか


「シリシテン、マルカニノハセンザキ!」


 何を言ってるかはまるで分らないが、こいつは意思があるみたいだな


「おい、そこの、こいつは何なんだ?」


「無事だったか少年、カタカムナ様は遥か太古の、それこそ神々が生まれるより前の…。 何か、だ。 詳しくは私も知らないが、カタカムナ様を怒らせてはならない。 それがこの土地の言い伝えだ」


「ふん、神より前の住人? 僕たちと同じってことか? いや、僕たちの時代に、こんな奴らがいたか? 違うな、僕達よりもさらに前ってことか」


 カタカムナは金色に輝きながら僕をまだ襲おうと向かって来る

 その手にはどこから出したのかボールが握られている


「キサキサ、マキデンハ、きでんは、貴殿は、我と同じ…。」


 そのボールを介してなのか、言っていることが分かった

 カタカムナは攻撃をやめる


「貴殿と共に、行きずれば、限りなしこの憎悪を、共に、いざ」


「僕と一緒に行きたいっての?」


「我が名はカタカムナ。 我が四十万(しじま)なる同胞の無念、晴らせようぞ。 貴殿も、同じなる、憎きあの大神を! 討ち果たさんとせん!」


 これは、使えそうだな。 まさか僕らより前に生まれた存在がいるなんてね

 それに、大神、か。 あいつらには僕らも恨みがある

 カタカムナ、何者かは知らないけど一緒に連れて行くのも悪くないな


「いいよ。 一緒に行こうよ先輩」


 先輩で間違ってないよね


「うむ、我は貴殿と共にあろうぞ」


 金色に輝いていた体が輝きを失い、眩くて見えなかったその姿があらわになる

 

「裸?」


 裸の女性だ。 でもその姿は、神なんかよりはるかに神々しい

 

「なんと、カタカムナ様がお姿を…」


 あ、こいつまだいたのか

 まぁこいつのおかげでカタカムナのことが分かった。 気まぐれだけどこいつの命は取らないでおくか

 

「そこな若者、今まで我の守護、ご苦労であった。 これは褒美故、遠慮のお受け取るがよい」


 カタカムナはくるりと回転すると金色の服を纏った

 そしてその手から黄金を取り出すと男に渡す


「こ、これは…」


 あまりに大きな金の塊を渡されて困惑している

 あいつじゃ持てないくらいに大きいな


「では行こうか、闇の少年」


 ずいぶんと流暢に話せるようになっているみたいだ


「それとそこな少女、貴殿も闇の者であろう?」


「げっ、ばれた」


「なんだよ。 君もここに来てたのか」


「あんたも蘇ってたのね。 マクロ」


「アシキ、この人はカタカムナだ。 僕たちの先輩だよ」


「聞いてたわよ。 でも、そいつ使えそうじゃない」


「おいおい、ちゃんとさん付けしなよ。 先輩だよ?」


「それはあんたも同じでしょ?」


「よい、我は貴殿らと共に大神を討てればそれで…。 まずは我の同胞を見つける。 力はある。 故に足手まといにはならぬだろう」


「いいよ。 僕らも力がまだ戻ってないしね」


「ふん、まぁいいわ。 一緒に行ってあげる。 今の私じゃまだあいつらに敵わないもの」


「やっぱり君も会ったんだね」


「ふん、私に力が戻ってればあんなの簡単に殺せたわよ」


「力が戻っていないとな? なればそれまでは我が貴殿らを守ろう。 同胞を見つければ我はさらに強くなる。 我らの力、存分に使うがよいぞ。 まずはホツマを見つける」


 カタカムナの仲間、か

 使えるやつならいいけど…

カタカムナが何なのかは調べてください

ちなみに人とか神様の名前じゃないです

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