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2-27

 この世界に敵と認識されてから数日、無人島で体勢を整える

 バラバラになったパリケル4号の部品を集め、素材を探して誰もない街を探索する

 この世界の素材は今までの世界にあったものより純度が高く、きちんと錬成されているのがわかる

 それを使って4号の強化と修繕を行った結果、今までよりもはるかに強力なボディーを手に入れることができた


「うむ、これで4号ちゃんも壊されることはないぜな。 偶然落ちてた自衛団の武器や装備が役に立ったぜな」


 人が消えた街では当然自衛団もいた

 彼らが残した装備がそこかしこに落ちていたのが幸運だった

 パリケルはこれによって更なる技術を手に入れた

 改良された4号を背負い、今度は刀を精製し始める

 武器を持っていないリゼラスのためだ

 リゼラスの愛剣であった聖剣オルビアは勇者の洗脳から解けたときに置いてきてしまったために何も持っていなかったのだ

 聖剣などとは言い難く、ただ斬りつけれるくらいの何の力もない刀だが、持っていないよりはましである

 それに、リゼラスは剣の達人だ

 一瞬で踏み込んで斬りつけると言った技術くらいは持ち合わせている


「よし! 出来たぜな!」


 パリケルが打った刀は少し不格好だが十分に使えるレベルには達していた

 

 そんな探索の中、パリケルはとある文献を見つけた

 それはお寺に収められていた文献なのだが、そこにはこの国の秘宝、三種の神器と呼ばれる宝の話が描かれていたのだ

 その三種の中に、神剣アマノムラクモという神が扱った剣があるらしい

 

「ふむ、まぁ眉唾だろうぜな。 こんな魔力のない世界にここまで力の強い剣があるとも思えないぜな」


 そう言いつつも文献を拝借して後でリゼラスに見せることにした

 

 色々と素材を入手した後に集合場所に指定した広場に向かい、ルーナ達が戻るのを待つ

 しばらく広場でこれから作ろうと思っている機器の構想を練っていると、ルーナ達が戻って来た


「お待たせしました。 食料買い込んできました」


「こっちは情報収集してきた。 どうやら私たちは世界的に指名手配されてしまったようだ。 既に顔写真まで出回っている。 この辺りに自警団や調査隊が派遣されるのも時間の問題だろうな」


「そうか、とりあえず体勢は整ったぜな。 このまま東都を攻め落としてまゆかちゃんを救出するぜな!」


 三人の意見は同じだった

 一時とはいえまゆかは自分たちの妹のように思っていた

 無理やりに魔物と合成させられこのままではどうなるかわかったものではない

 早く奪還せねばと三人は意気込んだ


 用意を済ませると、ルーナに掴まり飛んだ

 かなりのスピードが出ているが、二人に被害が出ないよう結界を張ってあり、空気抵抗やソニックブームによる影響は全くなかった


 物の数秒で目的地である東都に降り立つと、すぐに取り囲まれた

 それを地面に打ち込んだ拳の衝撃波だけで気絶させるルーナ

 気絶しきれなかった自警団たちをパリケル4号の麻酔弾によって痺れさせていき、リゼラスはみね撃ちで叩いて行った

 向かうは異世界研究所

 ここにまゆかが囚われているのは確実だ

 

 自警団を倒しきったが、どうやら警備は厳重になっているようで、自警団だけではなく世界から派遣された兵たちまでもがここに集まっているようだった


「殺さないでください。 彼らは知らずに戦っているんですから」


「分かってるさ」


「うむ」


 たった3人で彼らを無力化していく

 兵たちの重火器はルーナに当たりはしても意に介さないため無意味だった

 パリケルは4号の強化した盾によって守られ、リゼラスに至っては刀で斬り落としていた


 この世界の兵たちでは勝てないと判断したのか、増援はなくなった

 異世界研究所まであと少しというところで、ルーナ達の前に見覚えのある騎士たちが立ちはだかる

 キュレス率いる騎士達だ

 

「みーつけた! 早速殺してあげるわね!」


 嬉しそうな笑みをこぼしながらキュレスは向かってきた

 その手に得体のしれないアイテムを持って


パリケル4号が5号にならないのは完全に壊れてないからです

今は4号改といったところですね


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