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生活モニュメント[4]

間違える

作者: 袋小路 めいろ

何に格好つけてるんだか

わからない

1枚の薄いプレートが

目の前にあるみたいだ

それは心の壁じゃない

社会的当然という名の

建前と当たり前と

世間の目と

良くわからない道徳心

成分分析の結果

消滅できない物体

それが壊れたら

犯罪者扱いに

近い意味を持つ

腫れものを触るように

支援の手

優しさの手なのか

金儲けの手なのか

上手くいかなくても

時間は過ぎて

取り残されて

1人になる




空虚感の椅子に座り

1日の流れすら感じない

持つことを

許されている

人が言うそんな

夢と希望は

金と努力と心の強さで

作られてる

誰もそんな事言わなかったよ

教えてくれなかったよ

「馬鹿な夢は持つんじゃない」

その一点張りは

その時の僕を

納得させてはくれなかった

それは確かだ




時間は過ぎていき

人生でぶつかる壁に

教えられて

それでも

生きなくてはいけない

世界は厳しい

僕は甘い

甘い僕でも

生きなくてはいけない

形が無くても

意味を成さなくても

生きなくてはいけない

壊れてしまえば良いのに

世界で一番美しいのは

人が作ったものじゃないから




この星の片隅で

必死に汗を流しても

報われない

この国の片隅で

必死に夢を追いかけても

望みはない

不確かな人が

隣の人にすら

興味の無い人が

何をしても

気づかない

今日のニュースも

隅の埃みたいな

僕等には何ら影響が無い

一瞬の心の上下で終わる

たとえ凶悪な殺人でも

そして英雄的行いでも

通り過ぎる時間と共に

氷のように消えてく

今作り上げている

いろんな人が言う

文化的なモノに

価値は有るのか

人がそれぞれに

傲慢なエゴイズムを

ひけらかし

僕は正義だ

僕は悪魔だと

主張することに意味は有るか




命は大切だが

生活に追いかけられたら

他人の命など

深くは考えない

そんな『命は大切』が

巷には転がってる

一種の遊びか何かのように

本当に転がってる

黙認された

仕方ないが

蔓延する上での

美しい話は

本当に美しいですか

その悪は

本当に容認できない悪ですか




ゼロの地は

遥か遠くで

今に至るまでの人の歴史が

間違いだらけなら

今から生きる人の歴史も

間違いだらけだろう

昨日と明日は繋がっている

変わるか

技術の進歩で

変わるか

道徳心の学習で

僕も間違えたなら

君も間違えるだろう

そして一瞬緩むんだ

人生のたるんだ部分になる

それすら

誇れたら

少しは胸がはれる




美しい終わりが

欲しいなら

一定の事柄に

一定の評価を

貰わなくてはならない

終わりの初まりは

生まれた時に初まり

消える時に終わる

真ん中の時間

何ができるのか

夢も希望も

美しさも正しさも

意味を成さない世界で

何ができるのか

僕にできるのは

そんな世界を破壊することか

そんな世界を創生することか

大袈裟な事じゃ無い

こじらせた

中二病の戯言でも無い

多分やらなければならない

人はまた間違えるから


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