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エリエールの回顧録2 魔法

 その頃から王子様は、変な魔法やら薬やらに傾倒しており、わたしは一度だけ魔法について尋ねてみたことがありました。



「魔法はどんなものなんですか?」

「説明は難しいな。自然の力を少し借りるってことかな。雷・光・火・水、それぞれの神にお願いして力を借りる感じかな」


「他はどんなことができるのですか?」

 炎を出して喜んでいるんだったら、火遊びしている子どもと変わりません。

 

 王子様はきょとんとして、しばし考えると急ににやりと意地の悪い笑みを浮かべて言いました。

「あとは・・・人を呪ったりかな」

「シャムロック様には似合いません」


「そうだね。僕もそっちは興味ないな。でも、薬を作る時には、小さな雷とか一瞬までお湯を沸騰させる火とか便利なんだよ。人に役立つ薬ができれば、少しは財源の足しになるかなって」


 その時の王子様は、呪いの魔法とは無縁の優しい笑顔をされていました。


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