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43 婚約式

とうとう、待ちに待った婚約式の日がやってきた。





今、私はお兄様と一緒に公爵家のエントランスにいる。

青い空と、美しい花々に囲まれた生まれ育った公爵家の庭園で、

まさに今日、私とお兄様の婚約式が行われる。

本当に夢のようだ。

窓から少しのぞいて見える庭園には

庭は鮮やかに彩られ、豪華なテントが張られ、

その下で楽団が優雅な音楽を奏でている。





私のドレスは、家紋に合わせて銀、青、そして白が織り交ぜられたデザイン。

細やかな刺繍が施され、歩くたびに光を反射して優美に揺れる。

お兄様もタキシード姿で、とても凛々しく、息を飲むほど素敵だった。

襟の刺繍には細かなダイヤモンドの装飾がされてる。

もうタキシード姿も見慣れているはずなのに、やはりドキドキしてしまう。






「大丈夫か?」

とお兄様がそっと囁く。

「ええ……でも、少し緊張しています」

と私は答えた。

お兄様は私の手を軽く握り、

「俺もだ。こんなに緊張したのは、初めての騎士団の実践以来だ。」

とお兄様は軽く笑う。

「でも、お前が隣にいてくれるから頑張れる」

と私の手を握り、私の目を見てはにかむ。

その言葉に、胸が温かくなり、少しだけ緊張が解けた気がした。




「よし、いくぞ」

公爵家の重厚な扉が、執事のアインによって開けられた。

外には何人もの来客がいて、盛大な拍手と音楽で出迎えられた。




「おめでとうございます。」

「おめでとう、レナ」

「公爵様、おめでとうございます。」

「綺麗だわ〜」

「素敵〜』






すごい歓声だ。

石畳を庭園に向かって進んでいく。



庭には、エリザベス、シャーロット、アンナ、ミーナ、

そしてエドワード様やラファエル様といったお兄様の友人たち、

親族の伯爵家や侯爵家の人々が集まっていた。

皆が祝福の眼差しを向けてくれている。





エリザベスがこちらを見て微笑み、軽く手を振った。

「レナ、本当に綺麗よ!幸せそうで私まで嬉しくなるわ!」

と彼女は声をかけてくれる。

「ありがとう、エリザベス!」

私も自然と笑顔になる。

ラファエル様が珍しく満面の笑みを浮かべて、

「ヴィンセント、お前がこうして幸せになるなんてな。

本当に良かった。おめでとう。」

「ラファエル、お前の順番もすぐだろう」

とお兄様が返すと、ラファエル様は肩をすくめて笑った。




そして、いよいよ婚約承認の儀式が始まった。

普通なら両者の親が国王からの婚約承認証を読み上げる役を務めるが、

今回は皇太子であるエドワード様がその役を引き受けてくださった。




私たちはそのまま来客と会話をしながら進み、

庭園の広場の中にある鐘の前へとたどり着いた。

そこにはすでに先回りしてくださったエドワード様が立っていて、

ぞくぞくと招待客たちがその周りに用意された席に座る。




全員が着席したところで、

エドワード様が、よく通る声で婚約承認証を読み上げ始めた。





「シューネベルグ国の国王、

ラミュアール・シューネベルグの名の下に、

ヴィンセント・フォン・ラディエールとレナ・フォン・ラディエールの婚約をここに認める。

二人の末長い幸福と、ラディエール家の繁栄を心から祝福する。

宣誓人、エドワード・シューネベルグ。」





その瞬間、鐘の音が高らかに鳴り響き、拍手と歓声がわく。




「おめでとう!」「幸せにね!」

という祝福の声が次々に耳に届く。

私たちは幸せな笑みを浮かべながら、

花びらが降り注ぐ中で立っていた。




「レナ、本当に綺麗だ」

とお兄様が私に囁き、そっとほおを触りそっとキスをした。

「お兄様……ありがとうございます。私、本当に幸せです」





お兄様は微笑んで「俺もだ」と言ってくれた。

私たちはそのまま手を取り合い、歓声の渦に身を任せた。

この瞬間、この時間が永遠に続けばいいと、心から思った。






婚約編はあと1話になりました!


結婚編も書こうかなと呑気に今は思っております〜

どうぞこのままこの世界を楽しんでくださればと思います!

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