表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/47

42 まな板の上の鯉かもですわ

王都の自宅に戻ってからは

本当にてんやわんやだった。



お兄様が私と婚約するという話は、

戻ったその日のうちに全ての使用人に伝わり、す

れ違うたびに「おめでとうございます」と声をかけられた。

屋敷全体がずっとお祝いムード。

こんなに歓迎されるとは思っていなかった。




正直、お兄様がこの国の王女(つまりエドワードの妹)

と結婚することを望んでいるんじゃないかと思ったり

異母とはいえ兄妹の結婚をどう思うのだろうか

と色々心配していたけど、本当に杞憂だった。


その一方で、お兄様は執務室にこもりっきり。

公爵領に行っていた間にたまった仕事をこなしつつ、

騎士団の練習にも復帰し、

さらに婚約式の段取りや準備までこなしている。

たまに執務室をのぞいてるけど、

いろんなところを飛び回っていてなかなか会えない。




婚約式の準備は私がやると言ったのだけれど、

お兄様は頑なにそれを譲ろうとしなかった。

「俺が完璧に采配するから、何も気にするな。」

お兄様はすごい勢いで手配をすませ、来月の頭(つまり三週間弱以内)

には婚約式を執り行うことが決定した。




そうして婚約式の準備はバタバタと進んでいったけれど、

なんだか夢のようで、あっという間に時間が過ぎていった。

私は再度お兄様に手配してもらった

家庭教師との勉強や、ダンスやフルートやピアノの練習に励みつつ、

エリザベスたちにことの次第を手紙にしたためて、

婚約式への誘いを送ったりと、充実した日々を過ごしていた。




帰ってきて一週間目は、本当に一瞬だった。

婚約式まではあと約2週間。

私にはまるで夢の中にいるような感覚だった。





「なんか、あっという間ね」と、私はアニーに話しかけた。

「そうですね」と、アニーも頷く。

「でもレナ様の場合、婚約されても住む場所が変わらないのは良いですね。

私もずっとレナ様のお世話をできると思うと嬉しいです」

と、アニーはにこにこしながら言った。




「え、普通は婚約式をすると、女性は相手の家に住むの?結婚前に?」

私は驚いて聞き返した。

私の周りにはまだ婚約式をした人がいないから、

そんな風習があるとは知らなかった。




「そうでございますよ」

と、アニーはあっさり答えた。

「貴族の方の婚約式は、ほとんど平民の結婚式と同じです。

貴族の結婚式は王様の前で行う誓いがメインですし。

だから実質婚約式が、結婚式で、その後の生活は結婚と変わりありませんよ。」

と、まるで当然のことのように言う。




「そうなの……」

私は、驚きとともに返事をした。

婚約式や結婚式の形式や儀礼については勉強しているが

その後の実生活の話はほとんど聞いたことがない。

お母様がいれば、事前に聞くのかもしれないが

幼い時に母を亡くしている私にとっては寝耳に水だった。




すると、アニーは少しイタズラっぽく笑って

「でもレナ様のお部屋は変わりますね」

と言ってきた。

「え、どういうこと?」と私は聞き返した。

アニーが驚いた顔をした。



「レナ様、形式的な意味ではなく、

婚約式がどういう意味を持つかつたえられてないのですか?」

と言い出した。



私はそのあと言いづらそうに言葉を紡いだアニーの言葉に

かなりの衝撃を受けたが、

前世でのぼんやりとした知識があったので、

(最近前世の記憶はどんどん薄れてきているのだが)

なんとか気絶せずに済んだ。

この世界でも同じようなことがあるのか。

どういうものなのだろうか....?

することはおなじ......?

私の頭の中は混乱していた。

というかあんなイケメンなお兄様と?

むりむりむりむり。




少しアニーに突っ込んで聞いてみたが

結局怖くなって、その話を一旦止め、お茶を一口飲むことにした。




今はそれは今はおいておこう。

とりあえずなにか、本でも読んで基礎知識だけ覚ればいい。

嫌ならお兄様に伝えればいいんだし。

私はそう結論づけ、一旦頭からその話を追い出した。





怪しげな雰囲気が???笑


今日の夜から、この物語のR18部分をムーンライトノベルズに投稿します。

題名は「冷徹公爵は妹を病的に甚振る」です。

ドSなヴィンセントが好きな18歳以上の方はぜひ!

優しいあまあまヴィンセントが好きな方はやめておいた方が良いかもです。


R18は本編にはまったく関係ないので

純粋にストーリーを楽しんでくださっている方が

読まなくて支障があるようなことは一切ないです。


今後もヴィンセントとレナをよろしくお願いします☆




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ