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29 平穏なお茶会のはじまりですわ⭐︎



どうして……

どうして……こうなったのかしら……??



お茶会の準備が整ったと聞いて、

会場に足を踏み入れると、



そこには、前回と同じ顔ぶれ——

エリザベス、シャーロット、アンナ、

そしてーー

ラファエルの妹、ミーナ様がニコニコと座っていた。



ーーーーーー



ことの次第は数日前にさかのぼる。

アニーがある手紙を持ってきてくれた日のことだ。




「レナ様、お手紙が届いております」

と言われて手紙を受け取ると、

見覚えのない筆跡だった。

手紙を裏返して宛名をみる。

そこには

「ローゼウス・フォン・ミーナ」

と書かれていた。




「ローゼウス…?」

聞き覚えがある。

「……」

ラファエル様の家名だ。

つまりーーー

ラファエル様の妹さんからの手紙か。

なぜ私に?という疑問が頭をよぎる。

ラファエルの両親は娘を

王家に嫁がせたいと思っており、

同じ公爵家で同じ年頃の私をライバル視しており彼女が交流することをあまり良く思っていないとお兄様から聞いていた。

ミーナ様がどう思っているかは知らないが、

両親にそう言われたらなかなか声をかけづらいものなのだろう。

数回同じ場にいたことがあるが、声をかけられたことはなかった。

それがなぜ急に……?

婚約祝いをくれとか……?まさかね。

手紙を開けると、内容はこうだった。




「拝啓 レナ様


このように突然手紙を送ること、お許しください。

先日、レナ様のところでお茶会が開かれるとききました。ずっとレナ様とはお近づきになりたい思っておりましたが、家の事情でかなわぬことでした。

この度婚約し、身を固めたため、少し自由に動けるようになりました。ぜひレナ様のお茶会に参加させていただきたいと思っております。突然のことで失礼かとおもいますが、いいお返事をくださることを願って。」





なるほど…

私は少し悩んだ。

お兄様とミーナ様が楽しそうに話しているところを見てしまった記憶があるからだ。

でもそれは誤解で、ミーナ様は婚約者が第二王子のラニウス様に会いにきていただけだった。

彼女に会うのは少し怖いが、

聞きたいこともあるし、

会ってみたいという気持ちもあった。


ちょうどその時、

ノックの音が聞こえ、

「入るぞ」

という声と共にお兄様が部屋に入ってきた。

「どうしたの?」

お兄様は少し困った顔をして

「さっき、ラファエルから連絡があってな。

妹がレナのお茶会に出たいと

手紙を出したことがわかったと。

レナに負担をかけていないか

心配してるってさ。」

「そうなのですね。ちょうど今、

手紙を読んでいたところです。」

「そうか、どうするんだ?」

私は少しの間沈黙し、

自分の気持ちと向き合った。

「…ご招待しようと思いますわ。」

好奇心が勝った。

ミーナ様と話す機会は貴重だし、

婚約もすでに済んでいるとのことだ。

過去のことにこだわらず、

前向きにこの機会を活かそうと思った。

するとお兄様が、

少し沈黙したあとに口を開いた。


「一応言っておくが、ラファエルの妹とは何もないぞ。たまたま会っただけだ。もうすぐ王族になる人だし、俺とは全く関係ない。」

ぶっきらぼうにそう言って、

お兄様は部屋を出て行った。



「???」

私は何もお兄様にミーナ様の話をしたことがない。話をしたのはーーー

唯一アニーだった。

視線をアニーに向けると、

彼女は申し訳なさそうな顔をしていた。

「すみません、最近レナ様が何か悩んだりしていなかったかと公爵様に聞かれたので、ついラファエル様の妹様と公爵様が話していたことを少し気にしていたとお伝えしました」

とごめんなさいと言ってしおらしくなった。

「別にいいのよ。実際に気にしていたしね」

私は笑って答えた。

確かに気にはしていたが、

ミーナ様がすでに婚約者がいる今、

問題はない。

お兄様からもああいってもらえたし。

もし、もしも、ミーナ様がお兄様に何か気持ちがあったとしても、これは私が乗り越えなければいけないことだ。




ーーーーー



話は戻り今日ーーー

お茶会はこのようにして普段とは違った様相を呈していたのだ。



ラファエル様がミーナ様を連れてきたらしい。

サロンですれ違ったので少し話をしたが、

舞踏会でのことをすごく謝られてしまった。

倒れたのは誰のせいでもなく、

自分の過去のトラウマのせいだで、

ラファエル様には全く非がないので、

申し訳ない気持ちになったが、

説明しようがないので、

「本当にお気になさらないでください」

というしかなかった。





お茶会の部屋に入ると、

「お久しぶりですわ」

エリザベスたちが立ち上がり、

私に挨拶をしてくれた。

ミーナ様も優雅に立ち上がり、

挨拶をしてくれた。



「ご無理を言ったのに、

お招きいただきありがとうございます。

ローゼウス・フォン・ミーナです。

こうして直接お話しするのは初めてですね?

よろしくお願いいたしますわ。」

「こちらこそ、ミーナ様とお話する機会ができて嬉しいですわ。

ラディエール・フォン・レナです。

レナとお呼びください」

「ミーナでお願いします、様は不要ですわ。」

彼女が微笑んだので、私も笑顔で応えた。

エリザベスとシャーロットとはすでにかなり親しかったようで、アンナがミーナに挨拶し、

お茶会は和やかにはじまった。




最初は私の体調について皆が気遣ってくれた。舞踏会で倒れたとき、

本当に心配してくれたようだ。




「そういえば、レナが倒れた時の、

ヴィンセント様の気迫は本当にすごかったわ。」

とエリザベスが言う。

「本当に!バルコニーの柵を越えて助けに行く姿は圧巻でしたわ」とアンナが付け加える。

ミーナ様も、ふふっと笑いながら言った。

「私も驚きましたわ。ヴィンセント様もあのような必死な顔なさるのね。すごい形相で駆けていって、あっという間にレナ様を抱き上げていらっしゃって。」

とみんながうんうんとうなづく。

私は気になっていたことを尋ねることとした。





「そういえばお兄様と何を

お話しされていたのですか?」

ミーナ様はいたずらっ子のように

微笑んみながら答えた。

「それは秘密です。でも、私は婚約者がいますから、婚約者のエリウス様に誓ってヴィンセント様との色恋沙汰ではございませんわ」

そう言われて、秘密というのは少し引っかかっが、色恋沙汰ではないといわれ

私は少しほっとした。

秘密というと、ラファエル様のこととか

王族の方々に関することだろうか?





「でも本当に、あの時のヴィンセント様の気迫。愛されていますね、レナ様は」

彼女がそう言うと、

私は少し戸惑いながら答えた。

「そんな……ただ体が弱い妹を放っておけないだけだと思います」

ミーナ様は再び笑みを浮かべ、

「兄妹とは不思議なものですわよね。」

と少し寂しそうな微笑みをした。












金曜日イェーイ٩(๑>∀<๑)۶



今回も読んでくださりありがとうございました!!

ぜひブクマと評価もお願いいたします(๑°ㅁ°๑)



そしてもう一つの連載中小説「超マイペース王子」、いま更新滞ってますが、ちゃんと更新します!もしここの読者の方に楽しみにしてくださってる方がいらっしゃいましたらすみません(´;ω;`)あとそちらの評価ブクマもありがとうございます(ここの読者様にいらっしゃることねがって)⭐︎では良い週末を⭐︎

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