おまけ まじかるななこ完全ガイド
001ななこ「もぐもぐ……エクレアおいしいなぁ」
002ももんが「ななこちゃん、ななこちゃんってば」
003ななこ「うゆゆっ!?これ、もう撮ってるのかなぁ!?」
004ももんが「うん。ばっちり始まってるよ」
005ななこ「もぐもぐ……ごっくん。ええっと、何だっけ?」
006ももんが「『今からでも間に合う!魔法少女まじかるななこ完全ガイド』ってさ。要するに魔法少女まじかるななこってどんなお話なのか、紹介しろって事みたいだよ」
007ななこ「あ、それなら出来るよ。こほんっ。魔法少女まじかるななことは!この私、魔法少女ななこがまじかるおたまで七つの魔法を使ってご町内の平和を守るお話なんだよっ!」
008ももんが「うん。大体そんな感じだねー」
009ななこ「七つの魔法がどんなものか、っていうのは……本編のお楽しみとして。せっかくこういう機会があるんだから私も知らないような事が聞きたいなぁ」
010ももんが「ななこちゃんが知らないような事?例えば?」
011ななこ「ももちゃんの事とか。ももちゃんって何者?どこからきたの?」
012ももんが「僕は、魔法世界ブレインヘブンから来た魔法生物なんだ」
013ななこ「それ、それそれ!前から気になってたんだけど……魔法世界ってどうやって行くのー?中国より遠いのかなぁ?」
014ももんが「マイナス時空を超えた先にあるんだけどね」
015ななこ「ま……マイナス時空??」
016ももんが「今のこの世界をプラスとするよ、そしたらやっぱりマイナスもあるんだ。マイナス時空は空間を越えるためのトンネルみたいなものかな」
017ななこ「うゆゆ……分かんない。小学生の私には難しすぎて分かんない。まぁいいや。ブレインヘブンってどんなところなのかなー?」
018ももんが「科学の代わりに魔法が発達してるだけであんまり変わらないよ。あ、でもブレインパレスは奇麗だよ」
019ななこ「ブレインパレス?」
020ももんが「何て言ったらいいのかなー。日本で言ったら国立美術館と皇居と国会議事堂が一つになったような重要な建物なんだけどね」
021ななこ「よく分からないけど、すごそうだなぁ」
022ももんが「ブレインパレスにはブレインヘブンの王女である幻想の君がいるんだよ。幻想の君は、ブレインパレスの秘宝を守っているんだ」
023ななこ「秘宝?どんなのがあるのかな?仏像とか屏風とか!?」
024ももんが「正倉院じゃあるまいし……。僕もあまり知らないんだけどね、魔法少女の伝統の空飛ぶ箒が祭られているらしいよ」
025ななこ「わぁ、私もお空飛んでみたいなー。ねぇねぇ他には何があるの?」
026ももんが「使える魔法の種類ってのは各々の才能が大きいんだけど。才能が無くても炎や氷や風を操れちゃう秘密アイテムもあるんだ。それぞれ、アブソリュートフレイム、アブソリュートブリザード、アブソリュートウインドっていうんだけどね」
027ななこ「ええっ!?そんなのあるなら借りてきて私が使えたら楽に戦えるのになぁ」
028ももんが「楽しようとしても駄目だよ。秘密アイテムは余程の事がないと貸してくれないんだから」
029ななこ「むー……世の中そう上手くはいかないんだなぁ」
030ももんが「そういう事。でもブレインパレス最大の秘宝っていったらあれじゃないのかな、ギガンティックまじかるクリスタル」
031ななこ「ぎ、ぎがんてぃっくまじかるくりすたる??」
032ももんが「巨大な魔力の結晶さ。ななこちゃんよりも大きいんだ」
033ななこ「うゆゆ!?私より!?」
034ももんが「あんな事さえなければ今もブレインパレスのシンボルとして存在していたんだろうけどね……。」
035ななこ「……あんな事って?」
036ももんが「あ、あー、えーっと、そういえば、ななこちゃんが戦う敵ってのも色々いるよね?」
037ななこ「露骨に話を逸らした……なーんか怪しいなぁ」
038ももんが「ご近所の迷惑者とか、怪人とかさ。色々いるよね」
039ななこ「でも私が気になるのは……魔道少女だなぁ」
040ももんが「魔道少女。黒魔術に従事した魔法少女だね。ななこちゃんにとって、最大の敵になるだろうねぇ」
041ななこ「やっぱり、魔法少女の敵は魔法少女、って事かなぁ」
042ももんが「うん。未確認情報によると、黒魔術に従事している魔道少女同士が手を組んでいる事もあるらしいんだ」
043ななこ「大勢の魔道少女……うゆゆゆゆゆゆゆ」
044ももんが「な、ななこちゃん?」
045ななこ「ももちゃん!私にも仲間の魔法少女連れてきて!」
046ももんが「そんな事無理だよー」
047ななこ「いいじゃん!隣の隣の地区のお星様のガールズヒーローは三人のチームで戦ってるっていうしー!」
048ももんが「ななこちゃんは無い物ねだりが過ぎるんだよー!あ、もうそろそろ時間みたいだよっ」
049ななこ「うゆ、そっかぁ。そんなわけで、楽しい事いっぱいの魔法少女まじかるななこ、聞いてくれたら嬉しいです」
050ももんが「うーん……何かぐだぐだだったけど、一応ガイドになったのかなぁ……。」