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世直し編 紅の中華少女

000N「ご町内の平和を守ってきた魔法少女ななこ!

 しかし平和そうな町にもまだまだ悪の気配が満ち溢れていた。

 現代社会の闇に人知れず潜み悪事を働く怪人達を倒すべく、

 今ここにななこの世直しが始まった!

 戦え、魔法少女まじかるななこ!」

 

001ブルー「よしっ、ようやく新聞配達も終わったぞ。飯でも食うかなぁ」

002中国「おにーさん、おにーさん」

003ブルー「ん?俺の事か?」

004中国「そうそう。あなたよあなた。おにーさん、本場中国の肉まん、おひとついかがあるか?」

005ブルー「ほう、本場とな。じゃあひとついただこうかな」

006中国「まいどありー」

007ブルー「ありがとな。もぐもぐ……おお、流石は本場だ。歯ごたえが違うな。まるで段ボールでも混入しているかのようだ……」

008中国「おお、おにーさん良い食べっぷりあるな。本場中国の餃子もサービスするあるよ」

009ブルー「いいのか?ありがとなー。どれどれ……いただきまー……」

010ななこ「ちょっと待ったぁーーーーーっ!!!」

 

00t中国魔法少女まじかるななこ 第11話『紅の中華少女』

 

011ブルー「何だ、魔法少女君か。どうしたんだ?」

012ななこ「その中国産餃子には恐ろしいほどの有毒物質が含まれてるんだよ!」

013中国「な、何を証拠に……いいがかりある!」

014ななこ「じゃあ、実際に食べさせて確認してみようか?小動物なら即死だと思うなぁ」

015ももんが「いやぁー!やめてぇー!」

016中国「くっ……!服従物質入り餃子で日本人を支配する計画は失敗か……!」

017ももんが「服従物質だって!?」

018中国「ふっ……中国四千年の知識を結集させればそれくらい作るのは簡単あるよ!」

019ももんが「でも実は、今の中国って国自体の歴史は浅いよね。何度も何度も王朝変わってるし」

020中国「うるさいなそこの小動物!四千年前の中国の地には既に黄河文明他多くの文明があったあるよ!」

021ももんが「確かその頃の日本は縄文時代でウホウホ言いながらマンモス狩ってたんだっけ?」

022ブルー「待て小動物君。その頃にはマンモスは絶滅してるぞ。マンモスとかナウマンゾウが絶滅したのは確か一万年くらい前だったっけか」

023ももんが「詳しいなっ。特撮ブルー」

024ブルー「歴史の授業とか結構好きだったんだよ。中国の歴史も面白いよな!特に三国時代とか好きで学生時代、三国志読破しちまったよ!」

025中国「おお、青いおにーさん分かってるあるな!……って、おだてても駄目あるよっ。我々中国は日本を征服するある!」

026ももんが「どうするななこちゃん?あのチャイニーズ、日本征服なんて言ってるよ」

027ななこ「どうして日本を征服しようだなんてするのかなぁ?仲良くしようよー」

028中国「仲良く?笑わせるな!これは……復讐あるよ」

029ななこ「復讐……?」

030中国「私のおじーちゃんは日本に人生をめちゃくちゃにされたあるよ……数十年前、平和な中国に攻め入って勝手に建国なんてされてな!」

031ブルー「数十年前……満州国の事か!」

032ななこ「さっきから皆の言ってる事、難しくて何が何だかわからないなぁ……」

033ブルー「そうか。多分、魔法少女君くらいの年ではまだ学校でも教えられてないよなぁ」

034ももんが「詳しくはWebで検索!これで歴史の授業もばっちりだよ!」

035ななこ「とにかく!日本は誰の侵略も受けないよっ!そんな事するつもりだったら、私が全力で止めちゃうんだから!」

036中国「面白い……私とやる気あるか?」

037ブルー「何て事だ……日本の魔法少女と中国の魔法少女が激突するなんて……!これはまさに日中戦争の再来だ……まじかる日中戦争だ!」

038ももんが「特撮ブルー、何だかんだでこの状況楽しんでないか?」

039ブルー「あ、分かる?」

040ももんが「正義の味方なんだろ?楽しんでないで止めてよ。日本が中国の植民地になっちゃってもいいの?」

041ブルー「いやまぁ俺中華料理も好きだし、というかいくら何でも女の子相手に二体一でやっつけるってのも正義の道理に反してる気がしてだな……。」

042ももんが「もういいよ!特撮ブルーなんて中国製の水増し牛乳とか髪の毛醤油とか飲んでればいいんだっ」

043中国「さて、覚悟はいいあるか?」

044ななこ「まさかこの技を再び使う事になろうとは……!魔法少女ななこの大魔法!ま~じ~か~る~……クッキング!!!」

045ブルー「ええっ!?」

046ななこ「まずはお魚をうろこを取って三枚下ろし!包丁の扱いには注意してね!」

047ブルー「おおっ、手際がいいぞっ!」

048ももんが「ななこちゃん、ちゃんと作れば料理の腕は凄いからねぇ」

049中国「ぬっ!?なかなかやるあるね……だけど!料理は火力が命あるよっ!!!」

050ももんが「す、すごいっ!中華鍋が燃え上がってる!」

051ブルー「おお!まるで料理番組か何かで中華料理作ってる時みたいだっ。実際にこんなに火力使うんだっ!」

052中国「日本人は中華料理中華料理って言うけど……どの中華料理なのか聞いてて困るあるよ」

053ブルー「え?中華料理っていくつもあるのか?」

054中国「大きく八つに分けられているあるよ。同じメニューでも味付けが全く違うあるよ。私は一番福建料理が好きある」

055ブルー「うわぁ……全然知らなかったぜ。恥ずかしい……日本でも関東と関西じゃ味付け全く違うもんなぁ」

056ななこ「そして、最後にダシをいれて完成なんだけど、ダシは……」

057ももんが「びくっ」

058ななこ「ももんがのダシは獣臭いって苦情があったから、今回は普通のかつおダシでいくよっ」

059ももんが「獣臭い!?誠に遺憾であるっ」

060ななこ「というわけで出来たよっ!魔法少女ななこの代表的な和食の朝ごはんっ!」

061中国「こっちも出来たあるよっ!さぁ、食べるあるっ!」

062ブルー「えっ?いつの間にか俺が審査員?じゃあまず魔法少女君の料理を……。うん。普通にうまい。焼き魚にごはんに味噌汁。やっぱり日本人なら朝は白い飯だな」

063ななこ「えへへっ。お料理にはちょっと自信あるよっ」

064中国「私のも食べるあるよっ。本場中国あるっ」

065ブルー「どれどれ……こっ、これは……!」

066ももんが「どうしたっ!?特撮ブルー!」

067ブルー「うまいっ!うまいぞこの青椒肉絲!流石本場中国!!!」

068ももんが「な、何だって……!ななこちゃんが料理の腕でおされている……!?」

069ななこ「うゆゆ……それで、気になる判定の方は……?」

070ブルー「うん。やっぱり美味しさで言ったら、こっちの中華料理の方が……」

071中国「やったぁっ!大勝利あるっ!」

072ななこ「がーーーーーーんっ!」

073ももんが「な、ななこちゃんが……負けた……!?」

074ブルー「魔法少女君の料理もおいしかったけど。やっぱり本場中国がだな……この卵スープもうまいし……んっ!?」

075ももんが「どうした!?特撮ブルー」

076ブルー「いや、このスープに入ってるワカメ、噛み切れんなぁって」

077ももんが「どれどれ……。こ、これ、黒いビニールだよ!?」

078ブルー「げっ、本当だ!判定取り消し!魔法少女君の勝ち!」

079ななこ「やったぁっ!大勝利ー!」

080ももんが「中国の偽食品の噂は聞いてたが……せめて食べれるものにしようよ……。」

081中国「あいやー……ばれないと思ったのに……全て貧乏が悪いあるよ……おのれ……おのれ日本人……おのれ資本主義……!許さんある!!!中華ロボ・発進!!!」

082ももんが「う、うわぁぁ!地面から何かカオスな巨大ロボットが出てきた!?」

083中国「びびったあるか!?これが中国四千年の技術を結集させてつくった、中華ロボある!しかも!」

084ロボ「ニイハオ」

085中国「喋るあるよ!驚いたか!さぁ中華ロボ!日本の魔法少女をやっつけるある!中華キャノン発射ーーー!」

086ロボ「大・発・射!」

087ブルー「うおおおおおおおお!?」

088ななこ「うゆゆゆゆーーーーーーーーー!?」

089中国「跡形もないあるね!次は国会議事堂を制圧して日本を植民地にするあるよー♪」

090ももんが「ど、どうしよう……何か国際問題に発展しそうな事言ってるよ」

091ななこ「うゆうっ……中国の技術があんなに凄いなんて……。」

092ももんが「ななこちゃん!大丈夫!?」

093ななこ「だ、大丈夫じゃないよぅ……。」

094ももんが「参ったな。今のななこちゃんの力じゃあのロボットには勝てない……。」

095ななこ「そもそも大きさが違うよぅ……。ももちゃん、奥の手とかあったら何か出してよぅ」

096ももんが「そんな事言われても都合良くあるわけないよ……」

097きらら「きらりん!それが都合良くあるのよね!」

098ももんが「わぁ!びっくりした!」

099ななこ「あなたは確か……!」

100きらら「革命少女きらら!ただいま参上ー!魔法少女ななこ!今こそ私の発明を平和利用する時が来たようね!これを見て!」

101ななこ「うゆゆ……な、何かなぁこれ……」

102きらら「これをまじかるおたまにくっつけて使うと魔法の出力を調節できるの。名づけて……まじかるコントローラー!」

103ななこ「なーんだ。出力を上げるわけじゃないんだねぇ」

104きらら「むっ、今の時代は省エネなのっ」

105ももんが「これはすごい……使い方次第では恐ろしい威力になるな。いいかい?ななこちゃん、僕の言う通りにするんだ……」

 

106中国「さぁさぁ!日本最後の日あるよー!中華ロボ、中華キャノン発射よ!」

107ななこ「待ちなさい!」

108中国「まだしぶとく生きてたあるか。だけどもう一発食らったら今度こそ終わりある!中華ロボ、目標変更!あの魔法少女にもう一発食らわせてやるあるよ!」

109ロボ「大・発・射!」

110ななこ「コントローラージェットモード!まーじーかーるーあたーーーーーっく!!!」

111ロボ「アイヤーーーーーーー!」

112きらら「やったぁ!大勝利だわ!」

113ももんが「散水用のホースのノズルみたいに魔力の出力を調整するメカなんてよく作ったねぇ。一番勢いの強いジェットモードのまじかるアタックなら何でも砕けちゃうよ。いや、あれはもうまじかるアタックじゃない……まじかるビームといった方がいいね」

114ななこ「すっごーい!このメカがあれば最強だね!……あっ、壊れちゃった」

115きらら「……所詮は試作品。改善の余地ありだわ」

116中国「な、何て強さある……。あっ!向こうから騒ぎを聞きつけた国家権力が!?」

117ななこ「わわっ!?早くこっちに!逃げるよっ!」

118中国「……とりあえずは休戦にしておいてやるある」

119ももんが「うんうん。日中友好が一番だよっ」

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