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銀髪美人令嬢は婚約破棄されても動じない! 〜彼女はかなりマイペース〜
銀髪美人令嬢フィオナは、婚約者フォーマルから、ある日突然告げられた。
「君と共に生きるきはない。よって、婚約は破棄とする」
そんなことを。
しかしフィオナは動じなかった。
彼女は突然婚約破棄を告げられても狼狽えたりはしない。
「そうですか……残念です。では、さようなら。私は失礼しますね」
「あぁ。さっさと消えてくれ」
こうしてフィオナとフォーマルの婚約者同士という関係は終わった。
◆
あれから八年が経った。
フィオナは今、実家で両親と同居し、のんびりと暮らしている。
彼女はもう誰かと結ばれる気はないようだが、そういうことを嫌っているわけでもなく、特に深く考えていない様子である。
だが彼女はいつも笑顔だ。
幸せそうに暮らしている。
ちなみにフォーマルはというと、フィオナに婚約破棄を告げた翌日散歩中に不運にも猪に襲われ、その際に負った傷が原因で亡くなった。
◆終わり◆




