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青い瞳がうんぬんかんぬんと言って追いかけ回してきていた彼は、もうすっかり飽きてしまったようです。

 婚約者ブェノマはいつも私の青い瞳を褒めてきていた。

 そして、執拗なまでに追いかけ回して、私と婚約した。


 しかし。


「悪いな、もう君は飽きたんだ。婚約は破棄とさせてもらうよ」


 今日、彼はそんなことを言い出した。


 青い瞳がうんぬんかんぬん……と褒めていたのは単なるブームでしかなかったみたいだ。


「分かりました、さよなら」

「あぁ」



 ◆



 ブェノマの前から去った私は、とある学問の世界で有名になり、今はその世界の大家として多くの人たちに慕われている。


 女性が学問に触れるなんて、と言う思想の者も世にはいるけれど、私は幸いそういう人たちには出会っていないし襲われてもいない。


 そういう意味では私は幸運だ。


 ちなみに、ブェノマはというと、先日亡くなったらしい。

 親しくしていた女性に毒を盛られたことによる死だったとのことだ。



◆終わり◆

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