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婚約破棄されましたが軽く流して幸せを掴みます。
「君は女性らしくない! よって、婚約は破棄とする!」
ある日突然告げられた。
しかしそれほど気にしない私は「そうですか、分かりました。それではこれにて失礼します」とだけ述べてその場から去った。
その後彼と顔を合わせることは二度となかった。
ある時、親の知人の紹介で果物屋の息子と知り合い、彼と結婚した。
今は穏やかに暮らしている。
ちなみに、元婚約者の彼はというと、あの後しゃっくりが止まらない謎の病気にかかり数年経ってもそれが治らず最終的には死に至ったそうだ。
◆終わり◆