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恋とか愛とかどうでもいいので、自由に生きさせてください!

「君のような愛のない女性とはやっていけない。よって、婚約は破棄とさせてもらう」


 それはある離晴れの日のこと。

 婚約者から呼び出されたと思ったら、はっきりと告げられた。


「そうですか。では私はこれで帰ります」

「物分りが良くて助かる」

「こちらとしても助かります。……鬱陶しいことに巻き込まれるのはごめんですので」


 こうして私たちの関係は終わった。


 でもこれでいい。

 今日から私は自由だ。



 ◆



 婚約破棄後、私は、元々の趣味であった釣りに熱中するようになった。


 私の実家のすぐ正面には大きな池がある。

 それゆえ、そこでずっと釣りをすることができる。


 釣りは好きだ、夢がある。


 ずっと糸を垂らしていたい……。



 ◆



 数年後、知人を通じて聞いた噂によれば、元婚約者の彼はもう亡くなったそうだ。

 というのも、私の次の婚約者と結婚式を挙げようと言っていた最中に、散歩中の事故で即死してしまったらしい。


 悲しいことではあるけれど。


 けれどももはや私には関係のないことだ。



◆終わり◆

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