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本日婚約破棄されましたので、アニマルを可愛がります。

「貴様のようなよく分からん女とはもうやっていけん! アニマル好きの女なんぞ色々臭いわ! よって、婚約は本日をもって破棄とする!」


 本日、婚約破棄されてしまいました。


 婚約者アバロロに「言いたいことがある」と言われて彼のところへ向かったのだが、彼が言う『言いたいこと』というのはこれだったようです。


 しかし、臭い、はさすがに酷くないでしょうか……。


 何もそこまで言わなくても、と思うのですが……。


 でも、私への感情をなくした彼からすれば、酷い言葉を並べることも何とも思わないのでしょう。彼の中には私への気遣いなんてものは一切ないのでしょう。だからそんなことまで言えるのです。本人に聞いたわけではありませんが、恐らくそうなのだと思います。


「アバロロさん、本気……なのですか?」

「もちろん」

「そうですか。……分かりました。では、私はこれで。……失礼します」


 悲しいけれど、こうなってしまった以上仕方ありません。


 ここは潔く諦めます。



 ◆



 あれから一ヶ月、私と元婚約者のアバロロはまったく異なる道を歩むこととなりました。


 アバロロは、私を切り捨てた直後のある晩に家の近くの山崩れに襲われ、寝ていたところ下敷きになってしまったそうです。一応救助はされたそうなのですが、その時には既に手遅れで。落命してしまったそうです。


 一方私はというと、実家へ戻り親と共に暮らすことを再開しました。

 昔から飼っているアニマルたちとも再会できました。


 今はアニマルの世話をしつつのんびり生活できています。


 ちなみに私が飼っているアニマルというのは、馬魔という魔獣の一種です。ただ、魔獣と言っても悪質な生き物ではなく、人間にも友好的な種族です。そのためいつも甘えてくれます。馬に似た姿ですが、とても温厚で、餌も手渡しであっても食べてくれるほどです。


 私はこれからも馬魔の世話をして生きていきたいと思っています。



◆終わり◆

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