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婚約破棄を告げられましたが……、これからはやりたいことをやって自由に暮らします~!

 その日は、少し寒く、薄暗い空が広がっていた。


 今にも雪が降り出しそうな……そんな中、私は婚約者から告げられる。


「アヌァタとのコンヤク、ハキすることにしたかルァ!」


 婚約者カカストノフノーデはそれが当たり前であるかのようにそんなことを言った。

 迷いや躊躇いはないようだった。


 だが、私が婚約破棄の理由を尋ねても、それに関しては一切答えてくれなくて。結局最後までなぜ婚約破棄されたのか分からないままだった。信じられないことだがそれが現実だったのだ。


 よく分からないまま切り捨てられた私は、実家へ戻ることにした。


 幸い、両親は理解してくれた。


 取り敢えず落ち着いてゆっくりしよう。


 そう思い、これからのことはそこまで考えないようにして、実家で生活を続けることを選んだ。



 ◆



「お姉ちゃん! 昨日言ってたプリント、できたよー!」

「偉いわ」

「わーい! 褒められたぁ!」


 カカストノフノーデに切り捨てられた日から、今日で三年。


 私は現在定期的に子ども向けの学習会を開いている。

 参加費は基本無料。

 一人でも多くの子どもに最低限の学習をしてほしい、という思いがあっての開催である。


 おおよそ私の趣味の延長のようなものではあるが……少しでも誰かのために活動できればと思っている部分もあることは事実だ。


 もちろんそれだけではなく。


 趣味にも打ち込んでいるし、家でゆっくりすることもあるし、自由に暮らしている。


 ちなみにカカストノフノーデはというと、他国との取引がある重要な仕事をしていたそうだがその最中に禁止薬物の使用が発覚し、国の指示でその仕事を辞めさせられることとなったそうだ。


 今は禁止薬物を使った者たちが入れられる国の施設に入っているらしい。



◆終わり◆

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