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雨降りの夕暮れ、婚約破棄されました。〜切なさを感じつつも〜

 天の神が泣いているかのように雨粒が地表を叩く、そんな天候の日。

 夕暮れに私は呼び出された。


「悪いな、来てもらって」

「いえ」

「伝えたいことがあったんだ」

「何でしょうか」


 婚約者ブルンネンは真剣な面持ちで。


「婚約破棄させてもらうことに決めた」


 そんなことを告げた。


「え……」

「もう心は決まったんだ。何と言われようが変える気はない」


 こうして私たち二人の関係は終わってしまった。


 切ない。


 いきなりの婚約破棄には切なさを感じたけれど、私はそれを受け入れることにした。きっと何を言っても無駄なのだろう、と感じたから。説得したり話し合ったりすることは選ばなかった。



 ◆



 あれから数年が経った。

 私は今、世界で注目される植物学者として活動している。


 毎日とても忙しいけれど、悪いことばかりではない。


 これからも植物と触れ合っていくことができれば、と、心から思っている。


 ちなみにブルンネンは、あの後色々あって裏社会に売られてしまい、奴隷のように扱われているそうだ。



◆終わり◆

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