4-1 トールの街
すっごく遅くなり申し訳ございません。
「ここが・・・、さっき見えていた街かあ・・・!」
「ほう・・・。なかなかの大きさだな。」
『クオン!』
私が異世界で初めて訪れる町は、周りをぐるりと石壁で囲まれた街だった。
なんか・・・、圧を感じる・・・・。
私がぼーーーっと立ち尽くしていると、しびれを切らしたのか、ザクが声をかけてきた。
「いつまでそうしているつもりだ。早く行くぞ。」
「はっ!ごめんごめん、行こうか!」
私達はささっと街に入るのだろう人たちの列に並んだ。
「町に入ったらなにをするつもりだ?」
「まずはギルドにいこうと思ってる。今の私達、無一文だから、ここに来るまでに狩ってきた魔物を売らないと。・・・、ギルド、あるよね?」
「知らん。」
あ、知らんすか、そっすか・・・
『クオン!』
私がジトっとザクを見ていると、「元気出して!」というようにシルが鳴いた。
「ううっ、シルはいい子だねーーーー!!!」
『クオン!』
きゃあーーー!うちの子天使ーー!!
「・・・・。」
「ザク?どうかした?」
ザクが険しい顔をしていたような?一瞬だったけど・・・
「ん?いや、気にするな。」
「そ、そう・・・?」
「ああ、なんでもない。」
「・・・?」
そんなことをしていると、私達の番が来た。
「はい、身分証見せて。」
「あっ・・・。ごめんなさい、私達、身分証持ってなくて・・・。」
「そうか、なら君たち全員で銅貨5枚だ。」
「ごめんなさい、私達、ここに来るまでに強い魔物に襲われて・・・。お金持ってないんです。だから、街に入ったら魔物を売ろうかと・・・。」
「そうか、それは災難だったな。では、この水晶に手をのせてくれるか?犯罪歴を調べて、仮の身分証を発行しよう。」
「!ありがとうございます!」
「では、やってくれ。」
そっと水晶に手をのせると・・・、ぽうっと水晶が青く光った。
「よし、君は大丈夫だな。次。」
次はザクか・・・。昔人をいっぱい殺しているから、大丈夫かな?
光った色は・・・
青だった。
「お前も大丈夫だな。・・・・・・。よし、これが仮の身分証だ。2日以内にギルドが発行している身分証を作るか、銅貨を払ってくれ。それらをしなかったら、犯罪者として捕まるから気を付けてくれ。」
「わかりました。」
「では、トールを楽しんでくれ。」
「ありがとうございました。」
いろいろあったけど、無事に入れてよかったあ。
「この街、トールっていうんだね。」
「ああ、そうらしいな。」
「じゃ、さっそくギルドに行こうか!」
「ギルドの場所知っているのか?」
「・・・・。」
聞いておけばよかったあああああ!私のアホーーー!!
「すいません、ギルドってどこですか・・・?」
「ギルド?それなら、この大通りを真っすぐに行ったらあるよ。ギルドって書いてあるから。」
「ありがとうございます!」
近くを歩いていた人に聞いて事なきを得た。あっぶな。
「じゃ、今度こそ行こうか!」
「ああ。」
『クオン!』
2週間も空いてしまうとは・・・。
本当にすみませんでした。
いろいろ忙しくて、まとまった時間がなかなか取れなくて・・・・っていいわけですね。
これからは気を付けますので、許してください・・・