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3-4 ~狼との出会い④~

一週間もあいてしまいました。

本当にすみませんでした。

「あ、ザク。街が見えてきたよ!」

「ああ、そうだな。」

「はあー、ここまで長かったー。」

「そうか?たった5日だぞ?」

「5日も、ですー。私にとっては2日でも長い移動なんだよ?」

「そうなのか。・・・頑張ったな。」

「うふふー。ありがと。ザクもあと少しだよ、頑張れ。」

「ああ。」

「シルも頑張ろうねー!」

『クォン!!』


フェンリルが亡くなった後、私達はフェンリルのお墓を作った。他の魔物や人間に荒らされたりしないよう、ザクによる結界もはった。ザクによると、結界の効果は1年ほどで切れてしまうため、一年後に張り直しに来ないといけないらしい。その時に、お墓参りも兼ねてみんなで来ようと約束した。

今歩いているこの草原は、フェンリルと出会ったところから4日ほど歩いたところにある、ルム草原というらしい。まあ、ザクの昔の知識からなので、今はどうかはわからないが。

とまあ、そんなこんなでやってきたのだが。


「そろそろシルの飯の時間ではないか?」

『!!クォン!』

「あ、そうだね。えっと・・・。《アイテムボックス》。お、あったあった。はいどうぞー、新鮮なお肉ちゃんでーす。」

『~~~っ!』

「本当に、ミスズのそのスキルはすさまじいな。」

「あはは・・・。くれた神様がすごいだけなんだけどな。」

「スキルをつくった神もすごいが、神にそのスキルを授けようと思わせるミスズも十分すごいと思うぞ。」

「・・・・。さ、さあ、私達も食べようか!!」

「?ああ。」


まったく、ザクは自然にさらっと褒めてくるから、こっちは心の準備ができないっての!無防備になってるところからとんでくるから、ダメージが大きいの!照れちゃうの!恥ずかしくなっちゃうの!

・・・・・・・。

はい、落ち着きました。もう大丈夫です、たぶん。

それにしても、やっぱ神様のくれたスキル半端ないわ。《アイテムボックス》だけど、ふつーに容量無限の時間停止だった。この時点でやばいけど、異世界ラノベ読んだことある人はわかるかもしれないけど、まあたまにそんな効果のあるやつあるからまだ私は大丈夫だった。だったんだけど・・・。ザクによると、この世界では容量無限も時間停止もあり得ないんだと。アイテムボックスは入れ物でスキルになってるなんて聞いたことがないんだと。・・・・・。あはははー。やべー。よって私は、このスキルをごまかしながら生活しないといけないことが決定いたしましたー。わーい(棒)

そしてそして、先ほどから夢中でお肉を食べているこの子、フェンリルさんの子供のシル君でーす、男の子でーす。毛が銀色だったのでシルバーからとってシルという名前にしましたー。安直?えなに聞こえなーい!本人気に入ってるから問題なーし!シルは子供なのにお肉あげていいのかって?それも問題なーし!なんとフェンリル、生まれた時から歯がはえているので、ミルクではなくお肉なんです!さすが異世界。

と、私が一人で脳内会話を繰り広げていると、ザクもシルも食べ終わったみたい。私?一瞬でなくなりましたけどなにか?


「飯も終えたことだし、進むか。」

「そうだね。」

『クォン!!』

「あー、シル。お前はミスズに抱かれていろ。」

「え、なんで?」

「危険と判断されたら殺されるかもしれん。そうならないよう、ミスズに抱かれて危険がないことをみせる。」

「なーるほど。わかった。シル、おいで?」

『クォン!』


はい、両手の中にシルを抱きまして、準備完了。さあ、いざゆかん!!


「あ、あとひとつ。」

「・・・。なんでしょうか、隊長。」


心の中で盛大にずっこけたんだけど。


「シルはウィンドウルフという事にするぞ。異議は聞かん。」

「それまた、なんで?」

「フェンリルは聖獣だ。そして、聖獣は希少であるがゆえに狙われる。だから聖獣は襲われないように隠れている。だが、シルは聖獣だが隠れていない。そんな状態で街に行ったら確実にやられる。」

「だから魔物という事にしてだますわけだね?」

「そういうことだ。」

「わかった。他に注意は?」

「ない。」

「よし、行くぞーーー!!!」

『クォォォン!!!』

「ああ。」


ザクだけ冷静だけど、まあいいや。街にワクワクが止まらない!!





そして、期待で胸を膨らませていた私達は、その期待を裏切られることになるとは、この時はみじんもおもっていなかったのだった。




やっと、やっと、やっと・・・・

タイトルの話ができるーーーーーーーー!!!!!


やー、まさかタイトルに入れるまでこんなに話が長くなるとは思ってもいませんでした。

読んでくださっている皆さんも、「全然タイトルと違うじゃねーか。詐欺か?」と思った事でしょう。

本当にすみませんでした。私自身も、5話くらいで街に入ろうとおもっていたのに、16話も使うことになるなんて・・・・。とびっくりです。


はい、こんな私の作品ですが、これからも温かい目で読んでくださるとうれしいです。ブクマ・高評価・レビューもしてくれるとさらに嬉しいし、励みになります!

よろしくお願いします!!!

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