2ー5 〜古竜との出会い⑤〜
遅くなってすみません。(なんか、毎回言ってる気が....。気のせい、かな?気のせい、だよね???)
「そういえば、ミスズよ。」
「ん?なに?」
さっきまで嬉しさのあまりザクに抱きついていたけど、やっとおち着いてきて今はもたれかかっている。
「ミスズはこれからどうするのだ?この世界に来たばかりなのはわかったが、ある程度の方針は持っておいた方がいいのではないか?」
ある程度の方針、ねぇ....。
「あーー!!」
「!?どうした!」
「そうだった、そうだったよ!!」
私、もう方針軽く決めてたじゃんか!
「私、街に向かうつもりだったんだった!!」
「街?それは確かこっちの方向ではなかったはずだが。」
「うん、とりあえず歩いていたんだけど、なんか声がするなー、行ってみようかなー、行ってみよー。って感じでここに着いた。」
「それは、なんというか、怖いもの知らずだな。」
「まあ、チョロっとみて、ヤバそうだったら逃げるつもりだったしね。」
「そうだったのか。」
「やー、私はその時の私に拍手をしたい気分だよ。こうしてザクと会えたんだから。」
「確かにな。おかげで我は今解放されているからな。」
「まあ、嬉しい気持ちもあるけど、同じくらい人間に残念な気持ちも出来ちゃったけどね。」
どうか、酷い人だけじゃなくて、いい人もたくさんいますように!
「で、話を戻すが、」
「あ、はい。」
「ミスズはこれからどう過ごしていくつもりだ?」
「うーん、そうだねぇ....」
せっかく異世界に来たんだから、色んな所を見て回りたいよね。絶対楽しいし。あと、できるなら色んなことやってみたいかな。冒険者になってみたいし、ダンジョンにも挑戦したい。
でも、それよりも大切なのは、やっぱり....
「たくさんのモフモフと家族になりたいです!」
これ、これ超重要!!
私にとってモフモフの家族ほど大切なものはあーりません!!
「モフモフの家族、か。」
「うん。地球では、これやりたかったけどできなかったから。絶対叶えたいんだ。」
「わかった。ならば、我が外に出て軽く吼えてやろうか?それで動けなくなった動物達をミスズがテイムしていけば直ぐにたくさんできるぞ。」
「いや、そんなことしないよ。」
「ほう?」
「だって、家族になるんだよ?そんな無理やりやったら、本当の家族にはなれないじゃん。確かに、家族たくさん欲しいけど、モフモフ側からなりたいって思ってくれないと、やだ。」
「ふふふ。そうか、悪いこと言ったな。」
「ううん、手伝おうとしてくれてありがとう。」
「ああ。」
それからも、私とザクはたくさん話をして、これからの方針を決めた。
「では、とりあえず近くの街を目指し、冒険者になり、ゆっくり世界を回りつつ、家族を増やしていく。ということでいいのか?」
「異議なーし!」
「それならば、早めにここを出る方がいいな。ここは夜が来たら危険だ。街で安全を確保するといいだろう。」
「はーい、ザク先生!」
「....。では、行くか。」
「え、ちょい待ち。」
「なんだ?」
なんだって...。ザクさんや、その大きさで行く気ですか?警戒されまくりますぜ?
「その身体で街に行ったら、警戒されるよ?」
「む、それもそうだな。」
「いや、気づけし。」
でも、どうするんだろ?やっぱ魔法かな?身体小さくするのかな?
って、うお!?
急にザクが、キラキラと光って...。
そこにいたのは、黒髪長身の、クールなイケメン様でした。ワット?
「えー、どちら様ですか?」
「酷いな、ミスズは。我だ、ザクラスだ。」
「えー!!マジか!」
クールイケメンの整った口放たれたテノールボイスから出てきたのは、ザクの名前だった。
確かに、髪の毛の色鱗と同じ黒色だし、目の色も金色だ。声も落ち着いて聞いたらザクだし。
まじかい、このイケメンがザク?隣歩く自信が急激に減っていくぅ。
「ザク、イケメン過ぎ...」
「いけめん?とはなんだ?」
「すっごくかっこいい、ってこと。」
「か、かっこいい!?そんなこと、初めて言われた...。」
あらやだ、真っ赤になってるザク可愛い♡
「ミスズ、変なこと考えてないか?」
「い、いや?なんも、考えてないですケド?」
「語尾が変だぞ...。全く。」
「そこつっこまないで。」
なんで考え読まれたんだろ?うちの子怖いわー。
「ま、お遊びはここまでにして、」
「それをミスズが言うか。」
「....。と、とにかく、街を目指して出発だー!」
「わかった。」
「ザク、そこはオー!って言うところだよ。」
「そ、そうか。」
「じゃ、もう一度。出発だー!」
「オー!」
順調に旅が進みますよーに!!
これから1週間は投稿できません。
理由は、学校生活をしていたら誰もが味わう、あの地獄の、テで始まってトで終わる、奴がやってくるんです....!!
あーー!!やだぁーー!!死んじゃうーー!!へるぷみーー!!!
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ということで、勝手な理由ですが、休ませていただきます。
応援お願いします、切実に。