出会い
「期末試験どうだった?」
「いつも通りだ。」
花園学園高等部では、1学期終業式が終わり、夏休みに入ろうとしていた。長期休みに入るということで、多くの生徒には、少し浮かれた様子がみられる。しかし、期末試験の結果を聞いてきた、俺の友人である秀人にはその様子はみられない。試験結果はいつも通りであり、相手も俺の成績がどれくらいか知っているはずで、
「相変わらずだな、柾は。俺は、実技は良かったんだが、筆記が少しばかり下がっちまったぜ。」
こう言っているが、秀人はかなり成績がいい。筆記は毎回上位に入っている。そして、魔法科で行われる実技試験では、1年から現在、2年の一学期までトップを譲ったことはない。ふと気になり、
「そういえば、、、」
と、話そうとしたとき、
「おい、あいつこっちに来てないか。」
秀人が見ている方を見ると、少女がこちらをみて歩いてきている。容姿端麗な美少女だ。花園学園の制服を着ているところを見ると、同じ学校の生徒だろう。しばらく見つめていると、少女の左手に魔法を構成するロイドが集まってきているのが視えた。
「警戒しろ。」
「了解。」
すると、少女が左手をこちらに向ける。ロイドの流れで空間転移魔法が使われるとわかったが、大規模ではなく、ここで被害が出ることはないだろうと予測し、そのまま魔法を受けた。




