魔話9 《|魔帝の道《ルーズ》》
「じゃぁ、授業始めるわよ。チームは作り終わっているかしら?」
コク
「みんな作り終わっているようね。では、まず初めに《魔帝の道》について説明するわね」
《魔帝の道》は魔帝の道と書いてルーズと読む。この魔法は最凶で最悪な魔王が考えたと言われている魔法。前衛が最大で8人後衛が最大で6人、そして魔帝が1人とその相棒が1人の計最大16人構成の集団魔法である。
「そして、今黒板に描いてあるのがその魔法の魔法式です。これにのっとって、《魔帝の道》を発動してください。」
先生は《魔帝の道》の魔法式の横に新たな魔法式を描いた。
「そしてこの魔法式が《英雄の道》です。」
《英雄の道》は英雄の道と書いてリーズと読む。この魔法は人族が魔人族の《魔帝の道》に対抗して作った魔法である。前衛が9人後衛が8人中衛が2人そして英雄が1人という構成だ。
「他種族と組みたいという方はこれね。次はこれ」
先生はまた黒板に新しい魔法式を描いた。
「これが《勇者の道》よ」
《勇者の道》は勇者の道と書いてラーズと読む。この魔法は勇者の一族が考えた魔法で前衛が5人後衛が8人中衛が2人勇者が1人という構成だ。
「さぁ、説明は以上よ。どれにするか相談してからにしてね。では、20分時間をあげるわ。その間に決めて発動してね。」
◆◇◆◇◆◇◆
「じゃぁ、早速発動するか?」
「ちょっと待って、アベル。」
「ん?なんだ、ミオ」
「勇者の一族が2人いるのよ?《魔帝の道》は無理でしょ?」
「そんなことないぞ。っていうか、そもそも《魔帝の道》って魔人族限定じゃないし。」
「え?そうなの?!」
「「「ッ?!」」」
あら?他のみんなも驚いてる。っていうか、凛は知ってるだろ!!
「そうだよ、まぁ作った当初は色々と誓約とかあったけど、だんだん使ってくうちに欠点とか色々見付けたから直したんだよ。その過程で、魔人族以外にも適用出来るようにしたしね。先生が描いた魔法式も改良した後のやつだし。」
「あなた本当に何者?」
「まぁ、それはおいおい話していくよ。ま、そんなことより、《魔帝の道》を発動するよ。」
「えぇ」
《魔帝の道》発動
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魔帝を指名してください
魔帝:アベル
相棒を指名してください
相棒:ミオ・リル・グリアモール
魔導師を指名してください
魔導師 《創造》:モモ・ルージュ・ラリア
魔導師を指名してください
魔導師 《癒》:白崎結衣
騎士を指名してください
騎士:リリス・アルナ・マーキュリー
騎士を指名してください
騎士:九条凛
指名が終わりました。誓約に従いこの六人は結ばれます。
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よし、終わった
「本当に発動出来た」
「なんだよ、ミオ。信じてなかったの?」
「うん、半信半疑だった」
「おい」
「ふふっ、でも、今は信じてるよ?」
あーもー、上目遣いは反則だって!!
「おう、そうか。まぁ無事に発動出来たことだし、先生に報告するか」
「そうだね」
お、凛が喋った
◆◇◆◇◆◇◆
「先生、発動しました。」
「そう、あなた達は《英雄の道》にしたのかしら?」
「いえ、《魔帝の道》にしました。」
「え?」
「え?」
「「「「えーーーーー?!」」」」