魔話8 仲間を誘う
編集し終わりました
よし。
ガタッ
「誘いに行くの?」
「ああ。モモさんと結衣さんをね。」
「そう、じゃぁ早く行った方がいいわよ。」
ん?どういう...ああ、そういうこと
「ああ、行ってくる。」
スタスタスタ
◆◇◆◇◆
「いいのかい?」
「いいのよ。だって、彼は私の魔帝だもの。」
「...そうなの。」
「そう、ねぇあなた達も入らない?パーティーに」
「私は、いいよ。」
「...私も」
「決まりね。」
◆◇◆◇◆
ミオは、うまく誘えているだろうか?
「俺も頑張らないと。」
(モモさん、うちらのチームに入らない?)
(モモさん、僕らのチームに入ってよ。)
(モモさん、私達のパーティーに入ってくれない?)
彼女は人気だな。まぁ、理由はわかるが。
「モモさん、俺らの《魔帝の道》にはいらないか?」
シーン
ん?どうしたんだ?
コソコソ
(アベル君がモモさんを誘ったわ!)
(それぐらい彼女が凄いということでは?)
(ふん、またアイツかよ。)
「あなた、アベル君よね?」
「ああ、そうだが?」
「なんで、私を《魔帝の道》に誘ったか理由を聞いてもいい?」
理由か、そんなのあれしかないだろ。
「理由は、君の魔法式が凄く綺麗で無駄がなく美しかったから《魔帝の道》の魔導師《創造》にピッタリだと思ったからだが?」
シーン
また、静かになったがどうしたんだ?
コソコソ
(アイツ、今自分で言った事の凄さがわかってないのか!?)
(サラッと凄いこと言いましたけどね。)
(はぁー、私もアベル君にあんな言葉言って欲しい♡)
(口説き文句ですよね。)
「そ、そう?そこまで言うならあなたの《魔帝の道》に入ることにするね。」
よかったあああ
「ありがとう、そう言ってくれると嬉しいよ。」
ニコッ
「ッ!!」
「どうしたんだ?」
コソコソ
(何あれ何あれ!?凄くグッときたわ!!)
(そうですね、惚れちゃいそうです。)
(やばい、イケメンの笑顔をやばい。)
「な、なんでもないよ!?」
「そ、そうか。ああ、もう1人誘いたいんだが、いいか?」
「いいよ、だって私はアベル君の魔導師だからあなたに従うよ。」
「そうか、じゃぁ一緒に来てくれ。」
スタスタスタ
「彼女?」
「そうだ、彼女が最後の1人だ。」
「そうなの。彼女は、『勇者の一族』だけれどいいの?」
「ああ、そんなもの関係ないからな。」
(ねぇ、結衣さんうちらのチームに入らない?)
(僕らの《勇者の道》に入ってよ。)
(僕のパーティーに入ってくれないか?結衣)
おお、また人が多いな。
「結衣さん、少しいいか?」
「なに?」
「俺の《魔帝の道》に入ってくれないか?」
シーン
ザワザワ
(バカなのか、彼は)
(彼女は、『勇者の一族』だぞ。)
(その彼女が《魔帝の道》に入れるわけが無い。)
「私は『勇者の一族』」
「そうだな。」
「だから、あなたの《魔帝の道》には入れない。」
「そんなことないぞ。」
ザワザワ
(アイツ、やっぱ頭おかしいんじゃね?)
(そうなのでしょか?彼には考えがあると思いますが。)
(はぁー、モモさんに続いて結衣さんも)
(彼の虜になるんでしょうか?)
「『勇者の一族』は《魔帝の道》には入れない、常識だと思うけど」
「はぁー、入れないんだったら仕方ない。《英雄の道》に入るか?」
「それなら、いい」
「じゃぁ、決まりだな。」
「理由」
「理由?」
なんのだ?
「私を誘った理由」
ああ、それかそれはだな
「君が《聖水》を使ったからだ。」
「それが理由?」
「ああ、《聖水》は『聖法』の中でも極端に難しいが君は使いこなしていた。それに君は好かれている。」
「ッ!!」
「どうした?」
「なんで、知ってる」
「《聖水》のことか?それは、俺が使いこなすのに1週間かかったからだ。」
「それも凄いけどそっちじゃない。」
「好かれているの方か?」
コク
「それは、俺には見えているからだ。」
「ッ!!そう、わかった。あなたについてく。」
「そうか、ありがとう。」
ザワザワ
(彼女まで彼の手に落ちるとは、凄いやり手ですね。)
(カッコイイ)
(そうですね、カッコイイです。)
◆◇◆◇◆
「戻ったぞ。」
「そう、無事仲間に誘えたようね。」
「ああ、ミオの方も問題無さそうだな。」
「ええ、2人ともあなたの《魔帝の道》に入るって」
「そうか」
やっぱり、ミオに任せて正解だったな。
「よし、じゃぁこれからよろしくな。契約は次の授業でやるだろう。」
「そうみたいね。」
「じゃぁ、これから授業を始めるわよ。みんな席に座って」