魔話6 『実力テスト』
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「じゃぁ、これから『実力テスト』を始めます。」
いよいよか、どんな奴がいるか楽しみだな。
「では、まずはあそこにある的10個に同時に魔法を当ててもらいます。では、出席番号1番『アベル』君お願い。」
「はい。」
あの的に同時に当てればいいんだな。楽勝だ。
《火》
ボッ!!ボッ!!ボッ!!
ガンッ!!ガンッ!!ガンッ!!
「終わったぞ。」
「さすがですね。では、2番『イルマ』君お願い。」
はぁー、つまらんな。
「凄いわね。やっぱり」
「そうか?誰でも出来ると思うが。」
「普通の人が《火》の魔法で的全て破壊出来るわけないでしょ!!」
「そうか?」
「そうよ!!あの的全部プロの魔導師が反魔法をかけてるのよ!それを《火》の初級魔法で破壊するなんて普通じゃないわよ!」
「ああ〜、あの反魔法さぁ全然なってないよね。」
「はあ!?何言ってるのよ!!」
「だって、反魔法ってかけるんじゃなくて付与するものだから。」
「え?!そうなの?!」
え、知らないの?!
「そうだろ、反魔法は物体にかけたら効果落ちるし。」
常識だろこんなの。だから、五千年前は剣に付与して魔法ぶった斬る奴が多かったんだし。
「ええ、じゃぁ盾にかけても意味ないの?」
「ああ、その反魔法をかけた魔力の倍の魔力を込めた魔法でやられるな。」
これなんだよな。反魔法の厄介な所はだから前は一々魔力を倍込めた魔法で剣を破壊しなきゃならなかったし。
「え、今倍の魔力を込めるって言った?」
「ああ、そう言ったが?」
「反魔法を打ち破るにはその倍の魔力が必要なの?」
「ああ、だから俺は《火》の魔法にあの的の反魔法の倍の魔力込めたからな。」
「それって、プロの魔導師の魔力を込めた反魔法の倍の魔力を持ってるってこと?!」
「ああ、1里未満の魔力だがな使ったのは。」
魔力倍込めたのに一切減ってないんだよな。ほんとに反魔法をかけた奴はプロの魔導師なのか?
「はあ!?あんたどんだけなのよ!!」
そんなに驚くことか?
「ほら、次ミオの番だぞ。」
「え、ええ。」
お手並み拝見だな。
「『ミオ』さん、お願い」
「はい。《魔炎》」
ボワッ!!ボワッ!!ボワッ!!
ガンッ!!ガンッ!!ガンッ!!
「ミオさんも凄いわね。では、次『モモ』さん」
「ほら、やれば出来るじゃないか。」
「はぁー、魔力半分も持ってかれたけどね。」
ああ、そのようだな。
「ん?彼女もなかなかだな。」
「ああ、モモね。彼女の魔法は綺麗なのよね。」
そのようだな、魔法式に無駄がない。
「ああ、そうだな。彼女の魔法式には無駄がない。これは的壊せるな。」
「あなたは展開された魔法式見えるのね。」
「ああ、《魔眼》を使えばな。それに昔から魔法を見る眼だけはよかったからな。」
「はぁー、私《魔眼》を使っても見れないのに。」
そんな魔力の使い方では無理だ。
「お?彼女終わったようだな。」
「そうね。アベルと私に続いて的を破壊したのは彼女で3人目ね。」
ああ、そういえばそうだったな。しかしモモか、欲しいな。」
「欲しいの?」
あ、声に出てたか?
「すまん、声に出てたか?」
「ええ、モモか欲しいなって」
「そ、そうか。恥ずかしいな。」
恥ずかしいわ、気をつけよう。
「まぁ、いいんじゃない。彼女なら《魔帝の道》の魔導師《創造》にピッタリよ。」
「あ、ああ、そうだな。というか、ミオ。俺と一緒の《魔帝の道》に入ってくれるのか?」
正直以外なんだが。
「はぁー?何言ってるのよ。当たり前でしょ。アベルが魔帝だからね。私はアベルが決めるならなんでもいいわよ。」
「そ、そうか。これからよろしく、ミオ」
「こちらこそよろしくね、アベル」
はぁー、彼女には敵わないな。
「次は、『勇翔』君」
お?彼は
「彼は『勇者の一族』よ。」
やはり、そうか。聖の力が彼女に似ているわけだ。
「やっぱりか。」
「やっぱりって、あなた『勇者の一族』に会ったことあるの?」
「ああ、昔な。それに聖力の感じが似てたからな。」
聖力って、制御が難しいんだよな魔力より。
「あなたは聖力まで感じれるの?!」
ん?そんなに驚くことか?
「ん?感じれるだけじゃなくて見ることも出来るぞ。《聖眼》出来るし、持ってるし。」
手に入れるのも大変だったし、習得するのも大変だったんだよな。楽しかったけど
「ん?どうしたんだ?」
「いえ、なんでもないわ。」
「そうか。」
(なんなのコイツ!?《聖眼》って『勇者の一族』でも、限られた人しか習得出来ないって言われてるのに!?それをなんでもないかのように、言っているのよ!?)
どうしたんだ?まぁ、いいか。
「次、『結衣』さん」
「はい。《聖水》」
ジャバッ!!ジャバッ!!
ガンッ!!ガンッ!!ガンッ!!
ほう、彼女もなかなか。しかも、水か彼女は優しいのだろう、そして、『聖霊』に好かれやすいようだな。欲しい。
「また、アベル欲しいって思ってるでしょ?」
「なぜ、わかる?」
「モモのこと見てた時と同じ楽しそうな顔してるから。」
そんなに楽しそうな顔してるのだろうか?
「彼女のどこがいいの?」
「ん?欲しいポイントか?」
「うん。」
なんで、そんなこと聞くんだ?
「ん〜そうだな。まず、彼女が《聖水》を使ったところだな。」
「え、《聖水》を使ったところ?」
「そうだ。《聖水》はな『勇者の一族』でも制御が極端に難しいんだ。まず、《聖水》を発動するには優しい人じゃないとダメだし、『聖霊』にも好かれてないとダメだからな。」
これがあるから《聖水》が出来るようになるまで1週間かかったんだよな。彼女にも手伝ってもらったしな。
「そんなに、難しい『聖法』なんだ。」
「そうだ。それに彼女は『聖霊』に好かれてるだけじゃなくて相性も良さそうだしな。」
「じゃぁ、これで今日の授業は終わりよ。明日は、転校生とこのクラスの仲間が来るからね。」
「あ、授業終わったね。」
「ああ、そうだな。この続きはまた明日だな。」
「うん、じゃあねアベル」
「ああ、じゃあなミオ」