魔話4 自己紹介
次の日
「皆さん、きちんと制服を着てきたようですね。では、自己紹介から始めましょうか。私はご存知の通りこのクラスの担任『サリア・ナル・クリスタル』です。これからよろしくね。じゃぁ、次は入学首席の『アベル』君お願い。」
「ああ。アベルだ、よろしく」
「はい。ありがとう、じゃぁ次は...」
はぁー、素質のあるやついないかな〜。
「次は、『ミオ・リル・グリアモール』さんお願い。」
「はい。」
ん?彼女は確かテスト4位だったはず。どれどれ彼女は、どんなものかな?
「『ミオ・リル・グリアモール』です。これからよろしくお願いします。あと、私の目は見ないようにしてください。」
ん?!あの目は?!
「私の目は、《破滅の魔眼》ですので見ないでください。」
やはり《破滅の魔眼》か、しかも覚醒していないとは。この歳にもなって覚醒していないということは、あれに到れる可能性があるということか。ぜひ、友達になりたいな!!
コソコソ
(マジか、《破滅の魔眼》かよ。)
(彼女が混沌の一人ですか。)
(綺麗ね。)
(綺麗ですね)
「皆さん、彼女の言っている通り気をつけてくださいね。では、次の人...」
◆◇◆◇◆◇◆
数十分後
「さぁ〜、自己紹介も終わった事ですし、次の授業に入りたいと言いたいところですが、少し休憩しましょう。あと、30分時間を取った後魔法の基礎学の授業をしたいと思います。皆さん、休憩してください。」
おっしゃ、やっと話しかけれるぞ!!彼女に!!
「なぁ、ちょっといいか?」
「え?!い、いいけど。」
「やった!!ねぇ、その眼凄いよね。」
「あ、あなたは私の眼を見ても倒れないのね。」
「うん、だって俺もその眼を持ってるから。ほら。」
そうして、俺は《破滅の神眼》を発動した。
「え?!私と同じ眼?!(でも、なんか少し違う様な?)」
「そう、これがあるから君とは眼を見て話せるよ。ねぇ、だからさぁ友達になろう。」
「ええ!友達になりましょう!!でも、びっくりしたわ。」
「どうして?」
「私と同じ眼、いや私よりも強い眼に会うのは初めてだもの。」
「へぇ〜、凄いね。これが普通の《破滅の魔眼》じゃないって気づくなんて。」
「だ、だって、私と同じ眼を持ってる人に会っても倒れるから。私の眼は普通じゃないから。」
おう、凄いな。普通じゃないって気づいてるとは。
「そうだよ、君の《破滅の魔眼》は普通の《破滅の魔眼》じゃない。覚醒前の《破滅の魔眼》だよ。」
「え?覚醒前って、どういうこと?《破滅の魔眼》はこの歳になったら皆覚醒してるわよ?」
「ああ、それは覚醒じゃなくて開放だよ。」
「開放?」
「うん、開放。開放っていうのはね、《破滅の魔眼》の威力を下げる行為だよ。しかも、この歳で開放してしまったから、真の解放に至ってもいないし覚醒も出来てない。」
「開放と解放って何が違うの?」
「全然違うよ。開放はね「さぁ、授業始めるわよ。」授業始まるね、話はまた後でね。じゃぁ、席戻るね。またね、ミオ」
「え、ええ、後でアベル」