小太郎 小ちゃな小ちゃな大冒険 3
「母ちゃん!小梅の散歩どこ行ったんだ?」
「どこって…いつもの河原ですよ」
「晶ちゃん行こう!」
「うん!」
「あ〜ちゃん!」
「小次郎も行くのか?」
「あい!」
「小次郎ちゃんおいで!」
「小梅も連れて行こう!晶ちゃんちょっと待ってて!」
小太郎が机の引き出しを開けて何かを探している
「これで…いいか…」
小太郎が何かをポケットにしまう
「小梅行くぞ!」
「オン!」
小ちゃいおっちゃんはまだ数メートルしか進んでいなかった
「はぁ…はぁ…疲れたのぉ…」
小太郎と晶ちゃんは急いだ
「やっと外に出る楽しさを覚えたのに…おっちゃん待ってろな」
「ちゃん…」
小次郎にはまだ前世の記憶がある
小ちゃいおっちゃんがアリに拐われた時の記憶が…
「急ぐぞ!」
「オン!」
小梅も小ちゃいおっちゃんが大好きだ
「どこまで来たかのぉ」
小ちゃいおっちゃんがペットボトルのフタを持ち上げて外を見る
ザッザッザッザ……
「ん?なんの音じゃ?」
小ちゃいおっちゃんの視界に入ってくる黒い足
サッ!
小ちゃいおっちゃんはフタを離し中に隠れる
「あ…あの足は…アリじゃ…」
あの時の記憶が蘇る
アリはペットボトルのフタに付いている 甘味に寄って来たのだ
「アリじゃ…アリ…怖い…」
フタの中で震える小ちゃいおっちゃん
カサカサ…カサカサ…
ペットボトルのフタに群がるアリ
「やめてくれ…」
ガタガタ…ガタガタ…
フタを持ち上げようとするアリ
「ヒィ〜〜!何をしようとしておるのじゃ…」
パッ!
アリがフタを上げる
「ヒィ〜〜〜〜〜〜!」
小ちゃいおっちゃんがアリと目が合う
「ギィャャャャ!」
小ちゃいおっちゃんの声でフタを上げたアリ達が吹き飛んだ
フタの中には小ちゃいおっちゃん1人
「このまま逃げるしかない!ぬぉぉぁぁ!」
ズズズズ……タタタタ!
「前が見えん!」
ササササ……
逃げる小ちゃいおっちゃん
追うアリ
「ダメじゃ!これでは追い付かれてしまう」
小ちゃいおっちゃんがフタから出て振り返ると
「ヒェ〜!なんじゃこの数は!」
ワサワサワサワサ!
「キエェェェ!」
バタバタ…ピクピク…
数匹のアリが倒れる
が…
ワサワサワサワサ…
「く…怖すぎて充分 気を練れん…」
小ちゃいおっちゃん逃げる
アリ追う
「高い所に行けば此奴らは来れぬじゃろう!」
小ちゃいおっちゃんがジャンプ一番!
近くにあった彼岸花へ
「どうじゃ!ここまでは来れぬ…」
ザッザッザッザッ…
1列に登って来るアリ
「来るなぁ〜!来るでない!」
ザッザッザッザッ…
「ん?あれは!」
小ちゃいおっちゃんが何かを見つける
「おっちゃ〜ん!」
「ちゃ〜ん!」
小太郎達が河原に着いた
「小梅!おっちゃんの匂いを探すんだ!」
小太郎が机の引き出しから持って来た物を小梅に嗅がせる
「太郎ちゃん…それ何?」
小太郎が持ってるのは赤く見えるが小さ過ぎてなんだかわからない
「多分…おっちゃんの物」
色は赤 何かの布の切れ端にしか見えない
小梅は それ の匂いを嗅ぎ捜索開始
小次郎も小梅の背中でキョロキョロ探す
「ぬははは!わしの勝ちじゃな!」
小ちゃいおっちゃんは 何故か勝ちを確信した
「ここまで来るがよい!」
ザッザッザッザッ…
「よし!」
ピョ〜ン
小ちゃいおっちゃんが飛び降りる
タタタタ…
「こっちじゃ!」
アリは回れ右
一列の編隊を組んで小ちゃいおっちゃんを追う
「ほれ!もう少しじゃ!」
小ちゃいおっちゃんはアリが近づくのを待っていた
ザッザッザッザッ…
「ふふふふ…わっはっはっは!わしの後ろに何があると思う?お主らは終わりじゃぁ!」
小ちゃいおっちゃんが アリ地獄を飛び越え反対方向へ
しかし!
「へ!あれ?なんじゃ〜もう一つあった〜!」
小ちゃいおっちゃんが勝ちを確信したのはアリ地獄を見つけたから
アリをおびき寄せ ギリギリで反対側へ飛び アリを一網打尽にする作戦
しかし…
アリ地獄は二つ並んでいた…
小ちゃいおっちゃんは自らもう一つのアリ地獄へダイブ…
ストンッ…サラサラサラ…
「ぬぉぉぉぉぉぉ!」
アリ地獄に 見事?着地した小ちゃいおっちゃんの運命や如何に…




