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小太郎 小ちゃいおっちゃん再び現る

(あきら)ちゃん いらっしゃい」

「今晩 よろしくお願いします」


晶ちゃんは今日小太郎ん家にお泊まり

晶ちゃんの母ちゃんは用事があり実家に帰ったのだ

晶ちゃんは学校がある為 小太郎の家に泊まる事に


「晶ちゃんは偉いなぁ…俺なら休んで母ちゃんについて行くぞ!」

「晶ちゃん その時は 小太郎をよろしくね」

「うん!わかった!」

「えぇ〜〜!」

晶ちゃんが加わり いつもより明るい食卓

「太郎ちゃん 御飯粒こぼしてるよ」

「あぁ これはいいの」

「?」


「晶ちゃん 最初 お風呂入りな」

「は〜い」


母ちゃんが食卓を片付けてて いつも不思議な事があった

「…小太郎 さっきのご飯粒拾ったの?」

「拾ってないよ!」

「おかしいわねぇ…」

小太郎は 毎食 同じところにご飯粒を置くのだが 片付ける時は無くなってるのだ


前に母ちゃんは小太郎に聞いた事があったのだが

「小太郎 どうしてご飯粒こぼして置くの?拾いなさい」

「こぼしてんじゃないぞ!置いてるんだぞ!」

「?」


「太郎ちゃん 上がったよ」

「小太郎 入っておいで」


小太郎が風呂に入ると

カタカタ…

「なんだ?」

洗面器が動く

「わしじゃよ!」

小太郎が洗面器をよけてみると

「おぉ!カッパの妖精!」

「お主わざとじゃろ…わざと間違えたふりしとるじゃろ…」

小太郎はいたって本気なのだ

「わしはカッパじゃない!普通に 妖精じゃ!」

「こんなとこで何してんだ?」

「…無視か まぁよい…わしだって風呂に入るぞ!何故なら 妖精だから」

「ふ〜ん ならこっちに入ればいいのに」

「わしは湯気で充分なんじゃ ただ…天井から落ちる湯気は…」

その時 カッパ妖精めがけて天井から

ポチョン!

「ぬぉぉぉ……」

「どうしたんだ?」

「天井の湯気が…くぅ…わしらにしたら天井の湯気は お主らで言う1tほどの重さなんじゃ」

「1tって重いのか?」

「お主馬鹿じゃな…1tはかなり重いぞ!」

バンッ!

小太郎が風呂の壁を叩くと

ポタポタ…

「ぬぉぉぉ!何をする〜〜!」

「面白ぇ〜!」

「お主 本当にわしが見えるのか?ピュアな心のカケラすら見えんぞ!」

バンッ!

「ぬぉぉぉ!」

ケラケラ笑う小太郎

「んじゃ 上がるぞ!」

「全く……小太郎殿」

「なんだ?」

「毎日かたじけない…」

「何がだ?」

「ご飯粒じゃよ」

「おぉ!気にするな 一粒で間に合ってるか?」

「充分じゃ!」

「そうか!これからも置いておくから食えな」

「かたじけな…」

ピシャッ!ポタポタ…

「ぬぉぉぉ!…あやつ 絶対わざとじゃ〜!」


「小太郎 今日は長風呂だったねぇ」

「長風呂って…まだ10分しか…」

小太郎は いつも5分…


「そろそろ寝なさい」

「おぅ!晶ちゃん 寝よう」

「うん 眠い…」


「晶ちゃん まだ起きてる?」

「どうしたの?」

「晶ちゃん カッパの妖精見た事ある?」

「カッパの妖精?」

「頭のてっぺんが薄いおっちゃんだ」

「それで妖精?」

「自分ではそう言ってるぞ」

「太郎ちゃん 妖精は羽根があって可愛らしいんだよ」


「…うぬら…言いたい事を言いおって…」

「…太郎ちゃん…何 これ?」

「カッパ…」

「おぉ…とうとう カッパでとめおったな!女子(おなご)にいたっては これ 呼ばわりしおって!」


「えぇ!これが妖精〜!」

「女子 声がでかい!…って お主もわしが見えるのか?」

「見えない方がよかった…」

夢を壊された晶ちゃん…

「うぬらが勝手に決めた あんな妖精はおらん!」

「へぇ〜 こんなのが妖精なんだ」

「そうじゃ!こんなのが妖精…って!誰がこんなのだ!」

「みんなの家に居るみたいだぞ!」

「私ん家にも?」

「おぉもちろんじゃ!お主の家にもおるぞ!」

「見た事ないなぁ…」

「普通は 人間に見つからないようにしておるからな」

「ふ〜ん おじさんは何故出て来たの?」

「普段 見つからないというよりも 見えないはずなんじゃが…って!誰がおじさんじゃ!…まぁ よい…もう ツッコむのも疲れた…」

「カッパ!」

「カッパは許さん!…こやつが休みの日に 迂闊にも見つけられてしまったのじゃ」

「じゃあ 太郎ちゃんは最初から見えたんだ」

「昔は 子供ならみんな見えたんじゃがな…今の世 ピュアなハートを持ってる子供がおらん…」

「晶ちゃんも最初から見えたぞ」

「不思議なもんじゃ…うぬらのような口の悪い子供に見えるとは…」

「見たままの事を言っただけだからじゃない?」

「……昔の子はそんな事言わんかったのじゃが」

「いつから?」

「ん?何がじゃ?」

「頭!」

「……最近」

「なら 昔の子に言われるわけないぞ!」

「……」

「ねぇねぇ 私ん家のもおじさんみたいなの?」

「お主の家はどこじゃ?」

「○○マンションの○○号室」

「…あそこにおるのは 可愛らしい妖精じゃ」

「やったー!うちの妖精は可愛らしいんだ!」

「そうじゃ!何せ わしの 息子じゃからな」

「………」

「嬉しさのあまり声にならんか!」

「…太郎ちゃん 寝よ……」

がっかりする晶ちゃん…

しかし カッパ…もとい 小ちゃいおっちゃんは嬉しかった

「また会えたのぉ…ずすぅ…」


次の日

「ただいま…」

「晶 おかえり…どうしたの?」

ガラッ!キョロキョロ

「何か探し物?」

「ちょっと」

ガラッ!キョロキョロ

「!」

「居た!」

「僕の事見えるの?」

「うん!可愛いい!」

カッパの子はカッパに似ても似つかない 髪の毛があり 目がクリクリした まだ幼い男の子

「なんとなく太郎ちゃんに似てるかも!」


「いただきま〜す!」

晶ちゃんは その日からご飯粒を1つテーブルに置くようになった










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