全員一致で賛成
とある上司の体験談。
そうですね。上司をTといたしましょうか。
Tは自称霊感はある、らしい。
でも、この話は霊感がない人でもTと同時にまき込まれたので、どうでもいい。
昔話に遡る。
Tがまだ、凄く若くて自衛隊歴3か4年くらいの時期。
駐屯地に住んでいて、昔だから8人部屋っていう大部屋でいた時代。
男性隊員って、ほら、どこが幼いから、すぐ馬鹿騒ぎする。
その日も馬鹿騒ぎの延長で、箒を槍にして槍投げ大会を開始していた。
話は変わるが、そこの部屋はでるらしい。
あまりにも怪奇現象が起こるから、お札が堂々と貼ってあるほどに。
あまりにもハッスルするほど、騒ぎすぎた。槍投げが投げた勢いあまり、壁にぶつかり、お札を破ってしまった。
一同は、あーっと思ったけど、大したことないと思ったのか、後は何事もなく槍投げ大会を終えて寝ることにした。
Tは深夜、物音で起きることになる。
何事か⁉︎ って思った。だって、周りの物がガタガタいってるし、今にも宙に浮かびそうな勢いであったからだ。
全員が起き慌てる。だが、何もできず。
そのうち、上のベッドの段の奴が呻き声を上げるわ、奇声を発する奴はいるは、極め付けはとうとうベッドが浮かぶ。
一晩中大変だったらしい。
次の日、所属場所全員が参加する、話し合いが丁度行われる日だった。
話し合いってのは、普段の所属場所の問題点だったり、こんな訓練がしたい!とか、とりあえず、何でも意見を言える場を設けてるのだが。
その場で、Tは昨晩の出来事を話し、お札を新しくほしいと意見を言った。
なんと、全員一致で賛成。
全員から賛成の拍手が送られる。
職場全員が、Tの部屋はヤバい、という認識があるらしい。
その日のうちに、Tの当時の上司が近くの神社に行き、厄除けのお札を受け取り部屋に貼る。
全員に、今後槍投げ大会禁止令を出す。
これで、一見落着。
だけど、T達は懲りずに槍投げ大会をやって、見つかり怒られた。