03
眠いです。
変なところがあるかもしれません。
見つけしだい教えてください。
ではでは、お楽しみください。
「「……では、各自自分の仕事についてください。」」
「「「「はい。」」」」
執事長とネルファーティエの合図に部下たちは綺麗に揃えた声で返事をする。
これで朝のミーティングは終わりになる。
ネルファーティエは自分の銀鎖の懐中時計を確かめた。
朝の6時10分それが今の時間だ。
陛下たちを起こすのは7時、そして、お花見会が始まるのはお昼の12時……そんなことを頭で確かめながら休憩室の掃除を隅々まで済ませ、具合の悪くなったお客様が横になれるようにベットも整えた。
そして、ネルファーティエは休憩室の準備を終わらせ、静かに部屋を出る。
6時55分、もうそろそろ陛下たちを起こさなくてはと廊下を歩いていく。メイドたるもの急いでいてもおしとやかに歩く。これが基本です。
すると後ろからネルファーティエを呼び止める声がした。
ネルファーティエは立ち止まり後ろを振り返る。
呼び止めたのは副メイド長だった。
「メイド長っ。調理場で問題が発生してます!」
副メイド長は息を切らせながら報告をあげた。
「副メイド長、調理場の問題は料理長の管轄では?」
ネルファーティエは面倒事だと判断して料理長に押し付けようとしたが、副メイド長に遮られる。
「それがっ、問題があったのは調理場なのですが問題を起こしたのはメイドでして。」
ネルファーティエは時計を見る、後3分で7時になるところだ。
ため息を吐いて、即座に指示を出す。
「私は今から陛下たちを起こさなくてはなりません。終わり次第そちらに向かいますので料理長たちにはそう伝えてください。問題を起こしたメイドには事情は後程聞きますので今は自分の仕事に戻るようにと、これを伝えたら副メイド長貴女も自分の仕事にもどってください。」
と、ネルファーティエは言い終わると直ぐに陛下たちの寝室に行こうとした。
すると、後ろからまた声がする。
「では、私が殿下を起こして参りますよ。」
ネルファーティエがまた後ろを振り返るとそこには執事長がいた。
ネルファーティエは内心吃驚していたが、直ぐにお礼を言った。
「ありがとうございます。執事長、殿下のことよろしくお願いします。」
「はい。」
それを最後に各自今しなくてはいけないことをやり始めた。
ネルファーティエは寝室に急いで向かった。
そして、部屋の前に着くとネルファーティエはゆっくりと扉をノックした。
「陛下、王妃様。ネルファーティエで御座います。」
すると、扉の向こうから返事が返ってくる。
「入れ。」
ネルファーティエはドアノブに手をかけた。
「失礼します。」
扉をあけ、一礼してから室内に入る。
室内には、起きたばかりの陛下と王妃がいた。
「お早う御座います。」
ネルファーティエは御二方に挨拶をすると、ベットを整え今日の首尾を伝える。
御二方は微笑みながら静かに聞いていた。
ちなみに、陛下と王妃もネルファーティエの感情を読み取れるごく一部の人である。
王妃がふと提案をした。
「ねぇ、ネルファちゃん今日のお花見会で、音楽を流せないかしら?ゆったりとした曲で会場にいる全員に聞こえるように工夫して…」
ネルファーティエはそんなことならと思い軽く頷いた。
「かしこまりました。」
そして、これなら頼まれ事をされたという理由で直ぐに退室しても不思議ではないとネルファーティエは考えてのことだった。
「では、準備をしてきますので失礼いたします。」
ネルファーティエは一礼して退室しようとドアノブに手をかける。
「ネルファちゃん、次はゆっくりとお話でもしましょ?」
王妃の言葉に一瞬手が止まったが、不自然にならないように扉をあけた。
「はい。ありがとうございます。王妃様……」
ネルファーティエは感謝の意を込めもう一度、一礼して部屋を出た。
…それにしても、王妃と陛下には急いでた事を、やっぱり隠し通すことが出来ませんでした。
ネルファーティエはクスリと音を立てて調理場に急いで向かったのであった。
そして、王妃はネルファーティエを見送った後笑いながら話していた。
「ネルファちゃん、息子のお嫁さんになってくれないかしら?あの子には頑張って貰わなくっちゃ……」
と、陛下は王妃の楽しそうな顔を嬉しそうに微笑みながら見ていた。
それは、退室したネルファーティエには知るすべがなかったのだった。
いかがでしょうか?
直した方がいいところをがありましたら教えてください。
誤字脱字の方もお願いします。
それとすみませんが今日の12時には投稿できなさそうです。
申し訳ありません。