憎悪と悪意と悲痛。それに少しの優しさで、世界征服を始める。
魔装と呼ばれる魔力を原動力とした兵器を使い、“ロスト”という化物を狩るのが魔装騎士団と言われる騎士団の役目だ。魔装国家オーキッドで魔装騎士団の団長を務めていたラークはとある事件で全てを失った。仲間も友人も家族も死に絶えたがラークは一人だけ生き残ってしまう。ラークはその事件を起こした犯人だとされ国家に捕えられて投獄されてしまう。毎日死にたいと願いながら牢獄で過ごす彼にとある存在が近づく。「君には世界を滅ぼしてほしいんだ」――そう願われた彼はこの世界の敵である“ロスト”へと体を変化させられて、世界を滅ぼしうる力を手に入れる。――そして、誰も救えなかった彼の復讐劇が始まる。