そのに。 勝ち目なんてあらへんで。
「ほんま、しつこいな」
「でも、その」
「せやから、なんで似たようなことせなあかんの?」
「ええと、でも」
「ふう」
「そ、そんな、ため息つかなくても」
「……つかせてんのん、そっちやろ。もうちょっと我慢ってもん知らんとあかんのんと違う、自分」
「……だって!……だって」
「ほら、いい加減に降参したら?そういうとこ嫌いやないけど、往生際悪いんとちゃう?」
「ああ、あ」
「ほら、結局は俺のもんになんねんから。最初っから勝ち目なんてあらへんのに」
「あ、そこ、いく……の?」
「いくに決まってんやん。あほちゃう?自分。勝てる手ぇわかってんのに使わへんわけないやん」
「……少しくらい、手加減してくれてもいいと思う」
「ほんま、あほやなあ。手加減するんやったらはじめっからせーへんっちゅーねん」
「あ、」
「ほら、――――――勝った」
「えっ!?も、もう一回!もう一回だけしようよ!!次こそ勝つから!」
「あほか。次こそ勝つなんてあほなことぬかしてる人間に猶予なんてやるかいな。ええ加減、負け認めていうこときき」
「いーやーだーっ!!」
「ほっぺたにチューで我慢したるさかい」
「え?……そ、それだけでいいの?」
「なんや、もっとエロいこと頼んでいいん?」
「エロ……エロ……」
「連呼するほどしたいんか?」
「ば、馬鹿ぁぁぁぁっ!!!」
すいません、ちょーしにのりました(大爆)
主人公気質ではないけれど、こういった日常の会話は楽しいかも。
ちなみに何してたかというとオセロ勝負。
……わかりやすい設定だな。
ところでこれってR12??「あほ」連呼だし。……微妙かな。
(2013.4.20掲載)