いち。 関西弁って色っぽい?
活動報告で上げていた小話をまとめてみました。
自分が関西弁に癒されたいときにすぐ読めるようにという自己満足。
「何をあほなこと考えてんねんな」
「だって……関西弁って色っぽいでしょ?」
「はあ?何ゆうてんねん。色っぽいとかその人の話し方の問題やん。ほな関西人全員が色っぽいっちゅーんかいな。全関西色ボケ連合かっちゅーねん!」
「……どしてそうなるかな」
「ため息つかんといてくれる?せめてここはつっこんでくれる?」
「え?つっこむとこなの?っていうか、つっこみとか無理なんですけど」
「ああああああ、そうなんよねぇ。無理なんよねえ。はぁ」
「なにそれ。そんなの付き合った時からわかってることでしょ。生粋の関西人にしかできないことを私に求めないでっていったよね?」
「はぁ。いわはりましたねえ、確かに。せやけどちょーっとくらいは染まってみようかなぁとか思ってくれてもええんとちゃうかなって思うわけなんですよこれが」
「無理」
「即答?!」
「当たり前でしょ。だいたい普通関西人のそばにいたら関西弁がうつるってよく聞くけど、付き合って2年たったけどまだ私関西弁ってうつってないと思う」
「う。確かにそうやけどぉ」
「あ、でも『あほ』には慣れた。さすがにこれだけ頻繁に聞かされてたら慣れるみたい。……あれほど嫌だったのに慣れって怖いね」
「俺『馬鹿』に慣れた。ありえへんわって思うもんなあ。これ大阪に帰った時きぃつけとかんと恐ろしいことになるのになあ、ほんまありえんわ」
「そんなに?『馬鹿』なんて普通に使う言葉でしょ。よくそうやって言ってるけど、大げさすぎ」
「なにゆうてんねんな!マジありえんくらいみんなから喧嘩売られるで?っつか『馬鹿』ゆうた時点でこっちが周りに喧嘩売ってるって思われてるって!!」
「ふーん?うそっぽーい」
「……そらな?こっちの人が使ってたらそないに過敏に反応せーへんよ?せやけど関西人が『馬鹿』ってつこうとったらマジあかん。俺殺される……って、ちょっとまって?どういうこと?今こんな話してへんかったよね?わかってるんやったら、話もとに戻すように促してんか?」
「いやあ。どこまで突き進むのかなって思うじゃない?」
「なにそれ、俺漫才師とちゃうけど!?」
「関西人、みな、漫才師」
「間違うてるから、その認識!!」
ええ、疲れていたんです。すいません。
ちょっと関西弁で癒されたかっただけなんです。ごめんなさい。
やはり主人公気質ではないことが判明しただけでした。
きっとエロくはなるだろうけれど、イキれない(しゅっとしないともいう)・笑
(2013.4.19掲載)