まずは結論から述べよう
注意点
著者の暇潰し
パクり?リスペクト!
かなり急展開
それでもいいかたどうぞ!
「犯人はあなたですね! 」
突然立ち上がった先輩は紫の服を着ている女性を指差す。
うるさかった食堂も、調理場から火を付ける音が聞こえてくるぐらい静まり返った。
「ちょ、先輩、急に何を言い出すんですか!? 周りに迷惑かかってますよ!」
普段は、あまり目立つ事はしたくない俺でもこれには声を上げずにはいられなかった。
「何って? 言ってるでしょ、あの人が犯人だって」
「いや、だから犯人ってなんですか!? 怒られますよ! 」
そう、もしもこれがミステリー小説だったならば、何かしらの事件が起こっていたならば、先輩のセリフは起承転結の結、ラストを締めくくるに相応しいセリフだったはずだ。先輩かっこいい惚れちゃいそうだぜッ!
となってたかもしれない。
だが、まだ何も始まっちゃいない。
ストーリーはこれから始まると言うレベルですらない、起どころかタイトルすらすっ飛ばしてやがる。
「ちょっとなんなのあんた、いきなり人の事を犯人呼ばわりして、なんかあたしがしたって言うの?名誉毀損で訴えるわよ」
いるいる、すぐ訴えるわよとかほざくやつ。
って、んな場合じゃねぇよ!
「先輩! このままじゃあ、あんたが犯人どころか先輩が犯人っすよ! 主にこの騒ぎを起こした事件の!」
「んふふ、これからあなたが何を起こすか当ててあげよっか」
聞いちゃいねぇよ、この人。
「あなたは、もうすぐあなたの隣にいる彼氏さん?を殺すの」
「いや、そんな語尾に♪が付くような言い方されても……もう、これ謝っても収まりつかないじゃないっすか」
きっと犯人さん怒って顔真っ赤にシテマスヨ……
「いっ、やっ、え?」
「え?」
犯人(他称、けっして自称ではない)さんの顔はまったくの真逆、蒼白になっている。
「いやいや、そんなスマブラでカービィが上B押した時の声出して、まさか」
「そのまさかよ、後輩くん」
……彼女は強キャラ使いだったのか!
失礼、強キャラだったのは64版までですよね。強キャラと言ったことに関して訂正させていただきます……じゃなくて!
「あの、先輩?」
「ちなみに言っちゃうと毒殺だったり」
みさかはみさかは、否、まさか?
犯人(自称気味)さんの全身が震えている。
「おい、いい加減にしろよ!彼女がそんなことするわけないだろ!」
今まで黙っていた彼氏?が叫ぶ。
「そうですよ、いくら(彼女の態度で)なん(バレバレ)でも」
「あら、証拠なら彼女の鞄の中にあるわよ」
犯人(もはや自称)さんは咄嗟に鞄を隠すように手で覆う。
「は?んなわけないじゃん、ほら見せてやれよ」
彼女は震えながらも言われるがまま彼氏に鞄を渡す。
その中にあからさまに怪しい薬の入ったビンがあった。
「ファ!?」
彼女を怪しむ素振りすら見せなかった彼氏さんもこれには驚きを隠せない。
俺だって隠せないさ、こんなこと。
「ふふん、ほらね」
先輩のドヤ顔可愛い
後に聞いた話だが
彼女は医学部に在籍していて、薬は準備室から盗んだ物だったらしい。彼氏との関係は良好だったらしく、何故このようなことをしたのか、未だに彼氏はわかっていないらしい。
「そんなわけで、彼女は殺人未遂と薬を盗んだ罪で逮捕らしいですよ、先輩」
「ふーん、そうなの」
「ふーん、って、反応薄くないですか?」
「べつにぃ、ただこんな大☆事☆件を解決した私に、後輩くんは何もしてくれないから」
「何言ってるんですか、すごいことですよ!事件が起きる前に問☆題☆解☆決なんて少年探偵団もびっくりですよ」
「私はホームズを驚かす為に、こんなことをしたわけじゃないのよワトソンくん」
いや、ホームズと少年探偵団じゃ天と地ほど差がありますけど。
あとワトソンくんじゃないです。
「じゃあ、なんであんなことしたんですか?」
正しくは、できたんですか?だけど。
「後輩くんにね、褒めてもらいたかったの」
「へ?」
「私ね、昔から、これから事件が起こるぞーって頭に信号がくるの、んでんでんで、犯人はあの人だよーって」
「なんですそれ、宇宙人からの更新?」
先輩は電波女だったらしいです。
これは小説のネタにできるぞ。
……俺が書いても売れそうにないな。
「宇宙人からなのかはわからないけど……それでね! これは後輩くんにカッコイイって言ってもらえるチャンスだなって」
「事件が起こって、証拠も出揃った後なら言ってましたよ」
「やっぱりじっちゃんの名に懸けてって言ったほうが良かったかしら?」
「そうゆう問題じゃないです」
「なら真実はいつも一つ?」
「そうゆうことでもないです」
……
「ねぇ、後輩くん?」
「はい?」
「褒めてちょーだい」
「はい?」
「ねぇ、早く」
……いきなり言われてもなんて褒めれば良いのだろう。
すごいですね?
いやいやすごいなんてもんじゃないだろ。
頑張りましたね?
……頑張ってはいないか。
「んもう、早く!」
「え、ええっと」
「頭も撫でてね」
そう言うと先輩は俺の手を取り頭に乗せる。
難易度が上がった!?
「そ、その」
「うんうん」
「先輩は……」
「はい」
「可愛いです、先輩」
さぞ俺の顔は真っ赤だったに違いない。
犯人の事を悪く言えないな。
俺だってはっきりバレてるじゃないか。
なんたって先輩はこれから事件が起きるとわかっているらしいからな。
「謎は全て解けた!」
「は、はいいいいいいい!?」
先輩は突然立ち上がると、顔を真っ赤にして俺に指を差して、こう言った。
「犯人はあなたですね」
おしまい
全部読んでくださったかたありがとうございます。
終わりになるにつれ、眠気でテキトーになったかもです。
とゆうより無理矢理終わらせました。
ごめんなさい。
これでも新人賞に応募しようとしてる無謀なチャレンジャーです。
意見貰えると嬉しいです。