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第二章 分かち合いたい、分かち合えない……。どうして、人は闘うの? <Ⅳ>
<Ⅳ>
女子トイレ前の壁側からみみるがエレベータに乗るのを窺う。
完全にエレベーターの扉が閉まりきった時、朝の頬に涙が伝う。
「すぐに会えますよ……」
みみるにも、心ちゃんにも・・・・・・。そして、きっと、新しい仲間と一緒にもう、一度、あの日々を。駄目だ、そこには母も、妹も、いない。陽乃心が全部、壊した。
「まさか、自分が刃物の使い方を間違えるなんてね」
鞘に封印してある果物ナイフをじっーと眺めた。そのナイフにどんな願いを乗せればいいだろう? きっと、それは七夕に相応しくない。また、そう思うと、涙が零れる。