第1話 始まりの赤い宝石
午前3時。
静かな真夜中。
ひんやりとした空気が、辺り一面に漂っている。ルクスの周りをゴーストが彷徨っている。いや、あれは死霊ファントムか。
ルクスから、生き血を奪い去ろうと彼の辺りをずっと彷徨いている。
ーーの血を...
厄介なことに、ここ何ヶ月もあの死霊につけ狙われている。仕留めるための銃は、ルクスが所属するハンター協会に没収されてしまった。
攻撃せずに倒せって。どうやって。
黙ってやり過ごそうとしても、奴らは生き血·エーテルを狙ってくる。倒す手段を探せということだろうか。無茶な要求をしてくる。
この夜禁城には財宝は何もない。あるのは、呪われた数々の品、呪われた人々。それから荒れ果てた城だけだ。ルクスはため息をついた。
夜禁城の一室のからベランダへ出ると、月が煌々と当たりを照らしていた。
静寂。
夜の静けさが気力まで奪って行くようだった。
心が重い鎖から解放される術があればいいが。
今、しばらく地面を這うような気持ちで進むしかない。
ルクスは、夏の夜風の心地よさに目を閉じた。
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ルクスは部屋に帰り、机の引き出しの中にしまってあった木箱のケースに入ったネックレスを取り出した。
赤い大きな宝石が、中央にはめ込まれていて深い輝きを放っている。
宝石の周りは職人の見事な金細工が周囲を飾っている。古いが、価値を測れば小さな城一つに相当する品物だった。
そのネックレスは、呪われた宝物としてルクスに預けられたものだった。確か、持ち主に不幸が続いたとか、そういう話だったと思う。
そのネックレスが、外から入ってきたわずかな月明かりに反応して、小さな光を放っている。
その光は、ルクスに何かを訴えかけるように、輝きを放っている。
ルクスは、これは、と思いネックレスを持ちベランダに向かい、外の月明かりを浴びせる。
ネックレスは、更に、光を大きく放ち出した。そして、その光は、遠く空へ向かって飛び去っていった。
何が起こったのだろう。
もしかして、このような呪われた宝物が力を取り戻すのは何かの良い兆候が期待できるのでは。
ルクスは、決心した。
そして、夜禁城の中にある。呪われてしまってあった宝物を一つづつ調べることにした。
机の上に置いてある書を取り出し、この夜禁城の地図を確認する。
今いベランダの隣の書斎は、2階。上に4階まで続いている。地下は、2階...それ以降は、白紙。何も記されていない。
まずは、一階に置いてある呪われた鎧から調べることにしよう。
ルクスはそう思い、部屋に戻り一階への階段を下っていった。




