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不思議な留学 ー留学先のオウゴウヌ王国って世界地図にないんだけどー  作者: U.X.
第7章 動き出すオウゴウヌ王国、そして天文台へ
95/95

第95話 オスカー元老院議長の視察(その1) ーどんどん大げさにー

「第7章 備えだすオウゴウヌ王国」を開始します。


ワスイ帝国の脅威に、オウゴウヌ王国は備えを始めます。


その動きの中に、主人公の修司は徐々に巻き込まれていきます。

アイスクリーム騒動(第91話、第92話)の週末も明けた月曜日の午前、僕とドーラの分隊メンバは練兵場に行くために倉庫の前にいた。

 

先週まで月曜日と火曜日は大学に行っていたが、今週は月曜日から練兵場に行く。

 

 

 

なぜって?

 

実は来週、天文台に行くんだ。

 

 

 

来週月曜日の夜から、土曜日の朝まで、天文台の1.5m口径望遠鏡の観測時間をアルバート教育次官を確保してくれた。

(第41話、第42話)

 

 

 

来週月曜日の朝に出発して、夕方には天文台に到着する予定だ。

(第45話)

 

帰りは来週日曜日の朝に出発し、日曜日の夕方に帰ってくる予定だ。




まあ、帰りは来週土曜日の朝に出発しても良いのだが、、、


ダグ騎兵連隊長が僕を叱ったんだ。


「土曜日の朝まで夜通し観測して、朝から丸一日運転はヤメロ!」




(ごまかし笑い)ははは。。。

 

 

 



つまり、6泊7日で天文台に行く予定である。

 

あ、天文台には、僕とクラレンス君とカドワダドル教授が行く予定だ。

 

 

 

となると、6泊7日分の着替えとか、計測計画とか、いろんなものを持って天文台に行かないといけない。

 

そこで、土曜日は僕とドーラのメンバは自分達に荷造りをして軽トラやワンボックスカーに詰め込み、日曜日には王立オウゴウヌ大学へ行き、研究機材とクラレンス君とカドワダドル教授の荷物の積み込みを行う予定だ。

 

 

 

つまり、分隊メンバは今週は土日は公休にはならない。

 

と言って、来週戻ってくるのは日曜日で、公休になるのは来週月曜以降だ。

 

 

 

ということで、、、今週の木曜日と金曜日は分隊メンバには公休を与えられることになった。

 

ただし、先週末のアイスクリーム騒動の罰により、エイミー少尉とルイス少尉には公休は与えられないが。。。

(第92話)

 

 

 

したがって、今週は月曜日から水曜日に練兵場に行き、水曜日の夕方には王城に戻ってくる予定だ。

 

 

 

 

 

あ、それと、、、今週から、というか今週の水曜日までだが、、、一時的に分隊メンバが増えた。

 

ドーラは新しいメンバを軍の倉庫の前で、分隊メンバに紹介した。

 

「分隊メンバ諸君、、、

 

 ダグ・ハミルトン騎兵連隊長閣下の指示で、

 紹介する二人に、オフロードバイクの教習を行うことになった。

 

 実際にオフロードバイクの操作を教えるのは、

 エイミーやローレンスになるが、よろしく頼む。」

 

 

 

そう言うと、ドーラはエイミー少尉とローレンス曹長に顔を向けた。

 

エイミー少尉とローレンス曹長は黙ってうなずいた。

 

 

 

 

 

補足すると、この国には6台のオフロードバイクがある。

 

1台目は30年前、父・普一が土産として持ち込んだものだ。

 

そして残り5台は、ダグ騎兵連隊長が軍上層部に掛け合って、生産してもらったものだ。

(第46話)

 

 

 

6台のうち、3台はドーラの分隊に配備されており、そして残り3台のうち1台はダグ騎兵連隊長が使っている。

 

つまり、2台が余っているのだ。

 

 

 

今回、その2台のロードバイクを、2名の兵士に配備すると言うことだ。

 

 

 

 

 

話を戻そう。ドーラは一人の男性兵士に向けて、右手を差し出した。

 

「こちらはゲイリー・バックリー少尉。」

 

 

 

彼は年齢は23歳くらいだろうか。

 

髪は黒髪で短く、瞳は青く、肌は白く、細長い顔をしていた。

 

体形は痩せ型で、身長は175cmくらいだろうか。

 

これからはゲイリー少尉と呼ばせてもらう。

 

 

 

 

ドーラはもう一人の男性兵士に向けて、右手を差し出した。

 

「こちらはトビー・ホイートストン軍曹。」

 

 

 

彼は年齢は35歳くらいだろうか。

 

髪はシルバー短髪、瞳は黒く、肌は白く、四角い顔をしていた。

 

筋肉質の体形で、身長は180cmくらいだろうか。

 

これからはトビー軍曹と呼ばせてもらう。

 

 

 

 

 

ゲイリー少尉とトビー軍曹がドーラの分隊に所属するのは、あくまで水曜日の夕方までだ。

 

木曜日以降は原隊に復帰する予定だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、先週はジョージ宰相一行と一緒に練兵場に行った。

 (第83話~第85話)

 

ま、なので、今週も誰かと一緒に練兵場に行くこと自体は驚きはしない。

 

 

 

しかし、、、

 

今週は半ば驚き、半ばあきれた。

 

 

 

ドーラはゲイリー少尉とトビー軍曹を分隊メンバに紹介すると、顔の向きを変え、あきれた表情で問うた。

 

「オスカー・デービス元老院議長閣下、ソフィア叔母上、トーマス伯父上、

 そしてジョージ・ロビンソン宰相閣下、、、

 

 何事ですか?

 

 この大人数は?」

 

 

 

そう、一緒に練兵場に行く人達が一挙に増えたのだ!

 

その数、なんと20名!

 

 

 

今回は以下の人たちが一緒に練兵場に行くことになった。

 

なんと、5台のセダン車が一緒に来ることになった。

 

 

 

1台めのセダンには以下の4名が乗っていた。

 

オスカー・デービス元老院議長、その妻のソフィア・デービス、その娘のアリシア・デービス、そしてアリシア・デービスが秘書をしているアースキン・バーナード財務相である。

 

あ、ソフィア・デービスは僕にとっても叔母である、ソフィア叔母さんだ。

 

このセダンはアースキン財務相の車であり、秘書のアリシアさん、つまり僕の従妹が運転手を務めた。

(第17話、第33話)

 

 

 

2台めのセダンにはトーマス・ライト公爵、彼の娘のイライザ・ライト、そしてイライザ・ライトが秘書をしているジャック・パーシー外相、そして外務省から宰相官邸に出向しているディーン・ウエストウイックである。

(第83話)

 

あ、トーマス・ライト公爵は僕にとっては、伯従父にあたる。

(第17話)

 

このセダンはジャック外相の車であり、秘書のイライザさんが運転手を務めた。

(第33話)

 

 

 

3台めのセダンには、ドム・タイナー産業農林水産相と、彼の秘書、そして産業農林水産省から宰相官邸に出向している若手官僚と、クリスティアナ・ワーシントンが同乗した。

 (第83話)

 

やはり、このセダンはドム産業農林水産相の車であり、彼の秘書が運転手を務めた。

 

 

 

4台めのセダンには、フェリックス・アボット交通建設相と、彼の秘書、そして交通建設省から宰相官邸に出向している若手官僚と、ブリトニー・ヨークが同乗した。

(第83話)

 

やっぱり、このセダンはフェリックス交通建設相の車であり、彼の秘書が運転手を務めた。

 

 

 

最後の5台めのセダンには、リネット・ホーリス警察消防相、彼女の秘書、宰相官邸に出向している若手官僚と、そしてジョージ・ロビンソン宰相が同乗した。

 

このセダンもリネット・ホーリス警察消防相の車であり、彼女の秘書が運転手を務めた。

 

 

 

 

 

オスカー元老院議長は困った表情で答えた。

 

「いやー、、、

 

 軍部が『オフロードバイク』なるものと、

 『バラグライダー』なるもの導入に動いていて、、、

 (第74話)

 

 補正予算を組めってうるさいんだ。。。」

 

 

 

ソフィア叔母さんも困った顔で続けた。

 

「しかも、、、

 

 アン姉上(=女王)と、シャーロットちゃん(=第二王女、王太子)も、

 補正予算を組むことに熱心なのよ。。。」

 (第74話)

 

 

 

トーマス公爵も困った表情で答えた。

 

「加えてジョージ宰相閣下も、熱心なんだ。。。」

 

 

 

オスカー元老院議長は、ソフィア叔母さんとトーマス公爵に顔を向けて、困った表情のまま、話を続けた。

 

「だが、補正予算となると、、、

 

 元老院を通さねばならぬ。。。

 

 海のものとも、山のものともわからぬものを、

 通せと言われて、通るものではないんだ。。。」

 

 

 

トーマス公爵はため息をついて話を続けた。

 

「せめて来年度予算にしてくれないかと、

 女王陛下に奏上したが、、、

 

  『補正予算にせよ』

 

 との一点張りだ。。。」

 

 

 

ソフィア叔母さんもため息をついて、話を続けた。

 

「もう、ほとほと困ってしまって。。。。

 

 でも、ジョージ宰相から

  

  『一度、ドーラ分隊と共に王城から練兵場に行ってみろ。

  

   オフロードバイクの重要性がわかるから』

  

 と言われて、ついてくることにしたわけ。。。」

 

 

 

 

 

ドーラは戸惑いながら、オスカー元老院議長、ソフィア叔母さん、トーマス公爵に問うた。

 

「オスカー・デービス元老院議長、ソフィア叔母上、トーマス叔父上、、、

 

 御三方が練兵場までついてこられる理由はわかりました。。。

 

 でも、、、

 

 ジョージ・ロビンソン宰相閣下、

 アースキン・バーナード財務相閣下、

 ジャック・パーシー外相閣下の主要閣僚を始め、

 内閣メンバが6人もおられる理由がわかりませぬ。。。」

 

 

 

すると、デービス元老院議長とソフィア叔母さんとトーマス公爵は、ジョージ宰相に顔を向けた。

 

ジョージ宰相は苦笑いを浮かべ、答えた。

 

「実はブリトニー、クリスティナ、ディーンが関係省庁に働きかけたんだ。

 

  『王太子殿下の治世になれば、今よりも自動車は我が国に普及する。

  

   その時代の課題を先取りして考えるには、

   一度、ドーラ分隊と共に王城から練兵場に

   行ってみた方が良い』

  

 てね。。。」

 

 

 

そう言うと、ジョージ宰相は、ブリトニーさん、クリスティナさん、ディーンさんに視線を向けた。

 

ブリトニーさんとクリスティナさんとディーンさんは苦笑いを浮かべてうなずいた。

 

 

 

 

 

ルイス少尉は幼馴染のエイミー少尉に顔を向けてささやいた。

 

「なんか、どんどん、大げさになってない?」

 

 

 

エイミー少尉は苦笑いを浮かべ、ルイス少尉にささやいた。

 

「そうね。。。」

 

 

 

ルイス少尉とエイミー少尉だけではない。

 

どんどん同行者が増える状況に、ドーラの分隊メンバは苦笑いを浮かべるしかなかった。

 

 

 

すると、ゲイリー少尉が苦笑いを浮かべ、ドーラの耳元にささやいた。

 

「この状況にダグ・ハミルトン騎兵連隊長閣下も困惑しており、

 

  『このままではドーラ中尉の分隊に大変な負担を強いることになる。』

  

 ということで、私とトーマス軍曹がオフロードバイクの講習を受け、

 警護のバイクを増やすことで、

 負担の分散を図ることになったのです。。。」

 

 

 

(あきれた笑い)ははは。。。

 

そういうことね。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、ドーラの分隊メンバのワンボックスカー、数台の軽トラに、同行者の5台のセダンを運転し、3台のオフロードバイクと1台のスクーターの警護をつけて、王城から練兵場へ向かった。

 

かかった時間はいつものように1時間45分程度だ。何度も言うが、日本の感覚では自動車を使って、王城と練兵場までの距離の約50kmを1時間45分も掛かるのは不満だ。

 

 

 

しかし、到着し、セダンから降りた時、ソフィア叔母さんは唖然としてつぶやいた。

 

「王城と練兵場ってこんなに近いんだ。。。」

 

 

 

やはりセダンから降りたトーマス公爵も、ソフィア叔母さんにつぶやいた。

 

「自動車を活用すれば、王城と練兵場はこんなに近くなるんだ。。。」

 

 

 

ソフィア叔母さんの娘アリシアは、トーマス公爵の娘イライザに話しかけた。

 

「軍事教練で前日の夜通し馬に乗って移動する必要なんてないってこと?」

 

 

 

補足すると、トーマス公爵とソフィア叔母さんとは従兄妹の関係なのでね。

(第17話)

 

アリシアさんとイライザさんは、いわば再従姉妹の関係があり、親戚同士の付き合いがあった。

 

 

 

話を戻そう。

 

アリシアさんの言葉を聞くと、すぐにソフィア叔母さんが、娘のアリシアさんをしかりつけた。

 

「あれは儀式よ!

 

 ズルはダメよ!

 

 元老院議長を輩出した公爵家がズルしたら、示しがつかないわ!」

 

 

 

続いて、トーマス公爵も、娘のイライザさんをしかりつけた。

 

「そうだ!

 

 我がトーマス伯爵家は元老院議長に何度も選出された名門公爵家だ!

 

 ズルは許されん!

 

 イライザ、よく覚えておけ!」

 

 

 

アリシアさんとイライザさんは「エ~!」とつぶやいた。とても不満そうだ。

 

 

 

僕とドーラは似たような会話を3度も聞かされて、苦笑いを浮かべるしかなかった。

(第73話、第85話)

 

周囲を見渡すと、先週、似たような会話をした、ジョージ宰相、ブリトニーさん、クリスティアナさん、ディーン君も苦笑いを浮かべていた。

(第85話)

 

 

 

(次話に続く)

第7章も1日1話更新します。


次話は2026/5/12 0時に更新予定です。

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