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不思議な留学 ー留学先のオウゴウヌ王国って世界地図にないんだけどー  作者: U.X.
第3章 始動直前、そしてこの世界の基礎知識
33/46

第33話 配布

僕は執事と歩いて、『聖なる岩』のある王城の庭から、宮殿に戻った。

 

そこで、自分の部屋で、オウゴウヌ王国に持ち込んだ機材の試運転を実施した。

 

 

 

 

 

いやー、寂しかったな~。。。

 

だって、昼食も夕食も僕一人で食事だったから。。。

 

 

 

アン女王とレオ近衛師団長は、多忙で夜遅くまで仕事だったし。。。(第24話)

 

ドーラは1週間、自動車運転教習の集中合宿で不在だったし。。。(第30話)

 

シャーロット第二王女もオリビア第三王女も仕事に復帰し、多忙そうだ。。。

 

 

 

改めて、オウゴウヌ王家は多忙な一族だって実感したよ~。。。

 

 

 

 

 

夕食後、部屋に戻ると、執事がヒラリー後方支援連隊長から手紙を持ってきた。

 

まあ内容は僕が送った手紙(第31話)に対する返事で『承知した』とのことだった。

 

 

 

 

 

夜10時過ぎ、オリビア第三王女が部屋を訪ねてきた。

 

 

 

え? なぜ、夜10時過ぎに訪ねてきたかって?

 

ああ、彼女は宰相の秘書をしているんだ。

 

もっとも、宰相には何人も秘書がいて、その末席らしいんだけど。。。

 

そして秘書の仕事は夕方4時には終わって、そのまま夜間大学に通っているんだ。。。

 

本当、オウゴウヌ王家に生まれると大変なんだ。。。

 

 

 

ちなみにオリビア第三王女は2年後に大学を卒業予定だ。

 

卒業後は、夜遅くまで『本格的に』、宰相の秘書の仕事をするらしい。。。

 

(あきれた笑い)ははは。。。

 

 

 

 

 

さて、話をオリビア第三王女が僕の部屋を訪ねてきた理由なんだけど、オリビア第三王女は、宰相の秘書として、ノートパソコンの配布先を調整してくれたんだ。(第31話)

 

 

 

調整の結果、今回配布されるノートパソコンは5台、とりあえず、その内4台は王城にある、政府庁舎区域の宰相官邸に設置されることになった。

 

具体的には、宰相秘書の一人と、宰相官邸に常駐している外相秘書と財務相秘書と軍事相秘書に配布されることに決まった。

 

あ、外務省、財務省、軍事省は王城にはなく、と言っても、王城の近所だが、そこに建物がある。

 

いつもは外相も財務相も軍事相もそこにいるのだが、閣議等でしょっちゅう宰相官邸に来る。

 

その宰相官邸に来たときの秘書って訳。。。

 

ただし、外相秘書と財務相秘書と軍事相秘書に配布されるノートパソコンは、『とりあえず宰相官邸常駐の秘書』ってことで、『数か月後は別の場所に移るかも?』ってことらしい。

 

と言うのも、使い方がわからなくて困ったときに、僕に質問するなら、王城の方が都合が良いってことらしい。。。

 

 

 

あと1台は王室秘書となった。これは僕の部屋のある宮殿内の一室で、やっぱり秘書が何人もいる。

 

そのうちの一人に配布することになった。

 

 

 

ただ、まずは、ヒラリー後方支援連隊長の依頼を片付けてからで、数日後に配布することになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日、軍立病院に計測機器を持ち込むことになった。

 

持ち込む物は以下のとおりである。

 ・血液中のある成分を計測する機器、1台

 ・携帯型X線撮影装置、1台

 ・超音波検査機、1台

 ・ノートパソコン、1台

 ・デスクトップパソコン、1台

 ・プリンタ、1台

 ・無線LANポート、1台

 ・NAS、1台

 

 

 

パソコン等はデータを解析するためのもので、メインはもちろん、『血液中のある成分を計測する機器』である。

 

ハンディで手のひらにあてるだけで、血液中のある成分を計測できる優れものだ。

 

使い方も難しくない。

 

 

 

携帯型X線撮影装置と超音波検査機は、30年前、父・普一がオウゴウヌ王国に来た時、この機械がなくて困ったかららしい。

 

じゃあ、オウゴウヌ王国では体内をどう調べているのだろう?

 

やっぱり、魔法なんだろうか?

 

 

 

その日の朝、念のため、シャーロット第二王女とオリビア第三王女に頼み、動作が問題ないか調べた。

 

使わないかもしれないとは思ったが、二人の血中濃度をメモに取った。

 

ま、これが後に、大いに役に立ったんだけど。。。

 

 

 

 

 

朝10時、約束通り、軍の倉庫に行くと、後方支援連隊傘下の分隊10名が待っていた。

 

ああ、オウゴウヌ軍において、分隊とは10名の兵士から構成される。

 

あと、後方支援兵とは、工兵とか、軍医とか、設営とか、兵站とかを行う兵士のことだ。

 

 

 

軍の倉庫で待っていた分隊は兵站専門らしく、まだオウゴウヌ王国では数少ない自動車を運転して、物資を運搬することもあるらしい。

 

よって、10名の分隊メンバのうち数名が自動車運転教習を受けていた。

 

 

 

2台の軽トラに荷物を積み、さらに1台の軽トラと、7人乗りワンボックスカーに乗って、軍立病院へ向かった。

 

あ、僕は7人乗りワンボックスカーに乗り、運転した。

 

横に分隊長が乗り、道案内をしてもらった。

 

また、他の分隊メンバ4名もワンボックスカーの後部座席に座った。

 

 

 

 

 

軍立病院に着くと、すでにヒラリー後方支援連隊長とルーク教授が、現地で待っていた。

 

ああ、ヒラリー後方支援連隊長は、オウゴウヌ軍全体の軍医長も兼務しているので(第15話)、軍立病院のトップなんだ。

 

 

 

 

 

それと、、、これまで言い忘れていたけど、、、

オウゴウヌ王国軍において、近衛師団は、他の師団とは1ランク上の存在なんだ。

 

 

 

例えば、レオ近衛師団長は大将だが(第15話)、他の師団長は少将なんだ。

 

つまり、レオ近衛師団長は、オウゴウヌ王国軍の制服組の実質トップなんだ。

 

クラリス参謀総長は同じ大将で同格で、この二人がオウゴウヌ王国軍の制服組のツートップというわけ。

 

その上は、フランクリン軍事大臣で、背広組が軍事省のトップとなる。

 

 

 

ちなみに軍事大臣は、適切な文民の中から、宰相が指名し、女王の裁可で就任することができる。

 

ここで、制服組が軍事大臣になる場合は、一旦、軍を辞職し、数年を経る必要がある。

 

つまり、一応の文民統制が敷かれている。

 

 

 

話を近衛師団に戻すと、ダグ騎兵連隊長、ウオーレン魔法兵連隊長、ヒラリー後方支援連隊長は少将だ。(第15話)

 

でも、他の師団の連隊長は大佐だ。


ま、そもそも他の師団の師団長は、ダグ騎兵連隊長、ウオーレン魔法兵連隊長、ヒラリー後方支援連隊長と同じ少将なんだけど。。。

 

つまり、ダグ騎兵連隊長、ウオーレン魔法兵連隊長、ヒラリー後方支援連隊長は、兵種として、騎兵、魔法兵、後方支援兵のそれぞれの実質トップにいるし、他の師団の師団長と同格なんだ。

 

そう、さっき言ったように、近衛師団は他の師団とは1ランク上の存在なのだ。

 

 

 

すなわち、レオ近衛師団長、ダグ騎兵連隊長、ウオーレン魔法兵連隊長、ヒラリー後方支援連隊長、クラリス参謀総長はオウゴウヌ王国軍のトップの5人なのだ。

 

だから、和泉家から大量の土産を持ってきたとき、ドーラはこう言ってあきれたのだ。

 

「軍のお偉方を顎で使うとは、、、エリーゼ伯母上は何者なんだ?」(第15話)

 

 

 

いや~、、、僕もこれを知ったのは、だいぶ後のことでね。。。

 

これを知った時、冷や汗が止まらなかったよ。。。

 

(ごまかし笑い)ははは。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だいぶ話がそれてしまった。

 

ヒラリー後方支援連隊長、でも、ここではヒラリー軍医長と言った方がいいだろう。

 

ヒラリー軍医長は、僕達が軍立病院に到着するのを見ると、すぐに物資を運び込む部屋を指示した。

 

そこに分隊10人と僕が物資を運び込んだ。

 

 

 

物資を運び込んだ後、僕は梱包から以下を取り出し、設置した。

 ・血液中のある成分を計測する機器、1台

 ・携帯型X線撮影装置、1台

 ・超音波検査機、1台

 ・ノートパソコン、1台

 ・デスクトップパソコン、1台

 ・プリンタ、1台

 ・無線LANポート、1台

 ・NAS、1台

 

 

 

ま、事前に動作を確認してあったから、1時間もかからなかったと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

設定が終わると、簡単な使用方法の説明を行った。

 

実はその部屋には軍立病院だけでなく、オウゴウヌ大学付属病院スタッフもいた。

 

もちろん、ルーク教授のスタッフだ。

 

 

 

やはり最初は、『血液中のある成分を計測する機器』の使い方だ。

 

でも、ハンディタイプを土産としてもちこんだから、手のひらにあてるだけ!


何も難しいことはない。

 

ヒラリー軍医長とルーク教授は「こんなに簡単にできるなんて。。。」と驚いていたけど。。。

 

 

 

そして次は『携帯型X線撮影装置』と『超音波検査機』だ。

 

実はこの2つは、教育省が全てもっていった『医療器具』には含まれず、当初から和泉家が配布先を指定してあった。

 

その理由は分からなかったが、ヒラリー軍医長が喜ぶ姿で分かった。

 

「これはうれしい! 今まで、私の魔法、『透視』で代用してたから!」

 

 

 

ルーク教授はヒラリー軍医長に笑顔で語り掛けた。

 

「30年前、普一殿は、ヒラリーの魔法を気に入って、

 ずっと手元に置いて放さなかったね。。。」

 

 

 

ヒラリー軍医長は笑顔でルーク教授で返した。

 

「『透視』も結構な大魔法だから、私の魔法器官への負担が重いのよ。。。

 

 だから、多くの患者を透視できないの。。。」

 

 

 

僕は恐る恐るヒラリー軍医長に問うた。

  

「ヒラリー軍医長は、父から医療を教わったと聞きましたが。。。」

 (第29話)

 

 

 

ヒラリー軍医長は苦笑いを浮かべ答えた。

 

「ええ、、、私の透視魔法をX線や超音波の代用として使っていたの。。。

 

 だから、普一殿の医療を間近に見る機会が多くてね。。。

  

 自然と覚えちゃったの。。。」

 

 

 

そう、このオウゴウヌ王国には、『X線撮影装置』と『超音波検査機』もない。

 

30年前、父・普一はそれが無くて大変だったらしい。

 

だから、今回、土産として持ち込んだって訳。。。

 

 

 

 

 

 

問題だったのは、パソコンの操作方法だった。

 

ヒラリー軍医長以外はパソコンを操作したことがなかった。

 

 

 

え? なぜ、ヒラリー軍医長はパソコンを操作してことがあるかって?

 

ヒラリー軍医長曰くね。。。

 

「30年前、エリーゼ分隊に所属していた頃、

 私、一番階級下だったし、一番年下だったから、

 分隊のお金の管理を押し付けられていたのよ。。。

  

 しかも、分隊長(=母・エリーゼ)を含め、

 いい加減な奴ばっかで、苦労してたの。。。

  

 それを見かねた普一殿(=父)が、ノートパソコン1台を私に与えて、

 使い方を教えてくれたの。。。

  

 で、表計算ソフトで分隊のお金の管理をしていたの。。。」

 

 

 

(あきれた笑い)ははは。。。

 

少なくとも、母・エリーゼがいい加減な性格であることは、息子の僕が保証する!

 

 

 

 

 

ただ、そうは言っても、ヒラリー軍医長が使っていたのは30年前のノートパソコンで、まあウ◯ン◯◯ズなんだけど、操作性が微妙に違っているわけ。。。

 

ヒラリー軍医長でも操作に戸惑っていたけど、他の人は全く初めてだったので、数日、パソコンセミナーとなりました。

 

 

 

当然、数日、軍立病院に通うことになりました。

 

後方支援連隊の分隊10名に警護してもらいながらだけど。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次にオウゴウヌ大学付属病院に機材を持ち込んだ。

 

これは単に運び込み、設置するだけだった。

 

だって、使用方法はすでに軍立病院でレクチャー済だったから。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、軍立病院と大学附属病院への配布が終わると、ノートパソコン5台を宰相秘書と外相秘書と財務相秘書と軍事相秘書と王室秘書に配布した。

 

基本は30年前のパソコンとの入れ替えだ。

 

つまり、宰相秘書と外相秘書と財務相秘書と王室秘書は、30年前のノートパソコンを持っていた。

 

でも、軍事相秘書はノートパソコンを持っていなかった。これはヒラリー後方支援連隊長がパソコンを入れ替えるので不要と言うことで、軍事相秘書に新たに配布ということになった。

 

 

 

王室秘書を除いて、『とりあえず宰相官邸に常駐している一部スタッフ』に配布されることになった。

 

軍の倉庫からノートパソコン4台とNASと無線LANポートを1台、プリンタ4台を軽トラに乗せ、王城の政府庁舎区域の宰相官邸の勝手口に横付けして持ち込んだ。

 

ノートパソコン1台とNASと無線LANポートとプリンタ1台は、宰相官邸スタッフルームに持ち込み設定した。

 

残りパソコン3台とプリンタ3台は財務相、外相、軍事相の個室入口にある秘書机に設置した。

 

パソコン4台は無線LANで繋がっており、NASでファイル共有可能となっている。

 

 

 

王室秘書に関しては、アン女王、王太子であるシャーロット第二王女のそれぞれに複数の秘書がいた。

 

今回はアン女王の秘書のパソコンは入れ替えず、新たにシャーロット第二王女、すなわち王太子の秘書に新たにパソコンが配布されることになった。

 

宮殿内のスタッフルームにノートパソコン、プリンタ、NAS、無線LANポートを1台ずつ設置した。

 

 

 

宰相秘書、財務相秘書、外相秘書を除き、はじめてのパソコンなので、やっぱり数日、パソコンセミナーとなった。

 

宰相秘書、財務相秘書、外相秘書も今まで使っていたのは、30年前のパソコンなんでね、ヒラリー後方支援連隊長と同様に操作に戸惑っていた。

 

初めてパソコンに触った、軍事相秘書や王太子秘書はどう扱って良いのか分からない様子だった。

 

そう、操作に困って、よく、僕は呼び出されていたよ。。。

 

 

 

あ、パソコンセミナーに参加したのは、宰相秘書はオリビア第三王女、財務相秘書はソフィア叔母さんの一番上の娘であるアリシアさん(第17話)、外相秘書はトーマスさんの一人娘であるイライザ(第17話)さんだった。

 

3人とも苦笑いを浮かべて、僕にこう言っていたけどね。。。


「秘書と言っても、秘書は何人もいるから、その末席なんだけどね。。。」

 

 

 

でも、このオウゴウヌ王国では、王家だけでなく、上位貴族に生まれても大変なんだってわかったよ。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうやって1週間を過ごした。

 

その間、ドーラとドーラの分隊は運転教習を終え、王城に戻ってきた。

 

そして、僕の留学生活が本格的に始まることになる。

次話は2026/3/14 0時に更新予定です。

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