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酒列磯前神社

家からそう遠くない所に、宝くじにご利益があると有名な神社がある。貧乏なおっさんの人生を勝ち組にするには宝くじしかないのである。これは行くっきゃない。


最近はジャンボよりロト6にしている。季節毎に大きく買うジャンボより、毎週、ちょっとづつ夢を買うようになったと言うことだ。

ロト6の場合、一度買い始めるとその番号から変えた時に限って当たったりする事が怖くて番号を変える事が出来ない。当たるつもりな自分も怖いが。




MT-07で出て酒列磯前さかつらいそざき神社に行く。


阿字ヶ浦のどんつきのT字路に看板が出ていて、その看板はよく見ているので、神社の場所は、何となく知っていた。

しかし、いざ行ってみると、どこから入って行っていいのかわからなかった。

神社の近くを通り越し、曲がり角を見送り、グルグル回って、やっと到着。


割と有名な神社らしいので、道は細いが駐車場は広かった。

公衆便所の横に相棒を停めて神社の中に入る。


宝くじの縁起をかつぐお守りがあるらしいので、社務所で軒下に出ているお守りを一通り見る。

特に宝くじの当たりを祈念するようなお守りは見当たらなかった。

巫女さんに聞く。

「宝くじが当たるという亀のお守りが欲しいんです」

が、巫女さんはきょとん顔。少し間を置いて

「ああ」と納得したような、ひらめいたような顔をしながら

「それは、あれですね」と指を指した。

指を指す先を見ると、そこに宝くじ祈願をする亀がいた。

「ああ、お守りじゃないんですね」と少し恥ずかしくなった。


それは、御影石でできた亀で、謂われを読んでみると、この神社にお参りしたところ、宝くじが当たったので、その人が、この亀を寄贈したとの事。亀の頭をなでるとご利益があるらしい。

亀の頭を撫でてから本殿にお参りをする。5円玉がなかったので50円玉を投げ込む。

50円も入れたんだから、どうせなら1億くらい当たらないかな。


どんな神社か調べもせずに行ったので、この神社にどんな物があるのか知らなかったが、かの有名な名人、左甚五郎が掘ったリスの彫刻があった。左甚五郎とは日光東照宮の眠り猫を掘った事でも有名な江戸時代の芸術家だ。

左甚五郎は全国を気ままに歩きながら、自分の芸術品を売って旅の資金にしていたらしい。まぁ、旅の先輩と言ったところか。


左甚五郎作のリスの彫刻を見る。

透かし彫りという技法で掘られたリスが、丸みを帯びた綺麗なラインで浮き彫りになっている。職人芸というやつだ。なんとなく、職人の綺麗なラインと丸みを帯びたふくらみが、S字コーナーを立ち上がるフロントが少し浮いたバイクに似ている気がした。

昔、走っていた峠のS字を立ち上がる自分の写真を友達が撮ってくれたっけ。

「あのS字だけは、よく早いと言われたなぁ」などと昔を思い出した。あの頃は走る事に夢中だった。


参道は、いかにもパワースポットらしき、とてもよい景色。木々が異様な形で生えていて、それが参道の脇を延々と連ねている。何か怖いくらいクネクネとした樹形だ。


参道の途中を曲がると阿字ヶ浦が一望にできる。何か瀬戸内海のような景色だ。神社の鳥居越しの海がキラキラ輝いてとてもキレイだった。


今日は近場だったので夕方になる前に家についた。夕日を見なくても多くのいい景色を見ることが出来た。



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