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Ⅰ 魔境
……思えば色々とおかしかった。
毎朝朝礼の度に先生達は皆あそこに近づいては行けない、あそこにいってはいけないと、口をうるさくして言っていた。
そしてそれに誰も疑問を抱かずに皆が納得していた。
今ならわかる。あれは”異常”だと。
ただ納得するだけならまだわかる。
だが誰一人として疑問すら持たないのはおかしいとしか思えない。
そう、あれは何の部屋だ?なにか大事なものがあるのか?
そんな疑問すら抱かれずに……
恐らく口うるさく言っていた先生達も何故そこに近づかせては行けないのかをわかっていないのだろう。
今ならわかる。先生達も”洗脳”されていることが。
今ならわかる。この場所はとんでもない場所だと。
今ならわかる。
ここは本当に近寄っては行けない場所だったということを。
「あっ……グガァァァァァァ!!!!ヅグゥゥゥゥ!!!!」
無い。
腕が
肩ごと。
ここは扉の奥。
そこはまさに魔境とも言える場所だった。
そして今。赤髪の少年は
目。
多くの視線に囲まれていた