ⅩⅤ 決着!!テロリスト!!
遅くなりました、一応メインで書いてるのは違うものなので申し訳ございませんm(_ _)m
「見つけたぞォ!!!!玄関前にいるやつは全力で逃亡を阻止しやがれ!」
……さ~て、どうすっかな?ちょっと目的地までは遠いし、めんどくせぇな。
「「あっ?」」
………えーと……
「いたぞォォォォォ!!」
「やっべ!」
何だこのデジャブ!!さっきもあったろ!
あーもう!めんどくせぇ!めんどくせぇなァ!
ガッ!
俺は突き当たりの壁を利用して飛び、相手の顔面を思いっきし蹴った。
「うっし!上手くいった!ナイスこの身体能力!!」
さて……そして目的の……あった!家庭科室!!
だがやはりどこにも見張りがつけられているのか家庭科室にも2人配置されている。しかも銃を持って。
パァン!!
「ッ!ぶねぇなァ!」
だが俺の目的は家庭科室から逃げることじゃない。何故なら恐らくこのままほおって置いてもリーダーらしき男には逃げられる可能性が高いから。できるだけ奴は最優先で捕まえさせたい。そのために奴を1度弱らせる必要があるのだ。その為に……
「ラァッ!!」
俺は先程拾った銃を窓に向かってなげつける。この身体能力で本気で。
「うぉぉっ!」
パリィッ!
だが窓の前にいた男には避けられる。
「ぶねぇなこの糞ガキ!!だがもう武器なんてねぇだろ?」
うっし、目標達成。俺は別にコイツらを倒そうとも窓から逃げようとも思っていない。では何をしたのか……とりあえずやつのいるところに戻る!!
「ガキが逃げたぞ!!追えェ」
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下の階からバタバタと足音が聞こえてくる。だがこちらに来る気配はない。
まさか上の階に逃げ込むとは思っていなかったのか今、この階には誰もいない。
いや、誰もいないというのは間違いだったな。
「戻ってくっと思ってたぜこのクソガキが」
テロリストのリーダーがいる。どうやら俺が戻ってくることを予測していたようだ。
「正直見くびってやがった。いくら身体能力が高くてもガキはガキ、数で攻めれば簡単に潰せると思ってた……」
身体能力が高いなんて次元じゃないからな。
「だがもう終わりだ……ここまでやるつもりはなかったんだがな……恨むんだったら俺らを怒らせた自分を恨むんだな……」
チャカッという音がした。
ウッソだろ!?マシンガンじゃねえかよ!あんなん食らったらひとたまりもねえよ……
「死に晒せ」
咄嗟に俺は机のバリケードに隠れる。とはいえ長時間ここに隠れている訳にも行かない。
机のバリケードの耐久力の問題もあるが、1番はこのマシンガンの音に引き寄せられるであろう下の階の奴らが来るのが厄介だからだ。
仕方ねぇ……
「うらァ!!」
俺は机のひとつを蹴り飛ばし相手に飛ばす。
だが相手はそんなもの簡単に躱してくる
だがそんなものは問題ではない。躱すという動作をすることはつまり机を驚異として認識するということになる。ということは敵は一瞬でもそちらに気がむくということになる。
一瞬ありゃぁ十分だ。
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「オラオラオラオラァ!!どうしたどうしたァ!!何もしてこねぇのか!?死んじまうぞ!クハハハハ!!」
……ウルッせぇなぁ……
耳元でドカドカうるっさいんだよ……
バタバタと足音が聞こえてくる。どうやら仲間たちがすぐ近くまで来ているらしい。
「おいテメェら!そこにいるクソガキを仕留めろ!逃げ場なんてねぇからお前らでも出来んだろ!!」
そして遂に仲間が入ってくる。これでテロリストに囲まれ俺は絶体絶命……
「……どこにいるんですか?」
「は?」
マシンガンが止んだな。
俺は教卓を蹴り飛ばしテロリストの仲間にぶつける。
「なァっ!?いつの間に!!」
簡単なことである。最初に蹴り飛ばした机。それにより雪崩のように崩れる机のバリケードを上手く調整して教卓までの死角を作ればいいだけの事である。
教卓までのはほかの机と違い、横から見えない仕様になっているため、隠れるのにはちょうどいい。特に冷静さを失ってるやつにはな。小学生でも遊びで思いつくような事だ。
「クソ!」
奴はマシンガンを構えようとするが、マシンガンは連続発射するために特殊な構造になっている。その為重く、移動するのには苦労するため、こちらを向くのに時間がかかる。
俺はテロリストのリーダーを顔面から殴り、ベランダに吹き飛ばす。
「がァッ!!!!!!」
だがその反動でマシンガンも落とし、奴は身軽になる。殴られた衝撃で少し冷静になったのか懐に隠しこんでいた拳銃をこちらに向ける……が……
バキィッ!!
俺はベランダにいるこいつを構わず殴り、俺ごと落ちていく。
俺はこいつには絶対に捕まって欲しいと思う。だがそれはキチンと生きて。だ。
その為こいつを殺しては意味が無くなる。俺の身体能力なら落ちてもそう簡単には死なない可能性が高いが、こいつはそうでも無い。殴られバランスも取れない状態で落ちたら確実に死ぬ。
だから……
ぼふっという音がした。
下には体育用のマットが敷いてある。
これは登校中見たマットだ。だが何故今こうして敷いてあるのか。
マットの立てかけてあった場所は……家庭科室の窓である。
先程家庭科室で持っていた銃を投げたのは攻撃ではなくこのマットを倒すためだった。ちょうど自分の教室はこの真上のためちょうど良いと思ったのだ。
さて、あとは……
「テロリスト、学生と共にベランダから落下。下にあったマットのおかげで無事のようです。テロリストの男は現在気絶中。取り押さえを開始します。」
警察の仕事だ。




