ⅩⅠ 振替休日っていいよね
今回は短めですね。次回からはVSテロリストとなります。
「とりあえず出たら?」
……ホントに雫だよな?前はセーラー服だったからすぐに女だとわかったが、今の格好は……どっちとも取れるぞ?
「その格好……」
「あー、これ?私服だけど」
それが私服なのか……
「てか学校はどうしたんだよ!今日は平日だろ!」
「振替休日という物がありましてですね」
てことはたまたま今日が休みだったのか?
「とりあえずここをどうにかするんじゃないの?助言はするよ?」
「手伝ってくれないのか?」
「冗談を」
どうやら本当に手伝う気はないらしい。
とはいえこのテロリスト達はかなりの大部隊だと思う。一体何人いるんだ?
「校舎裏に8人、校舎内、廊下に24人、1階教室全ての合計が7人、2階教室全ての合計が35人、3階はいなくて屋上に2人。わぁ、とんでもないね」
ウッソだろ!?どんな組織だよ!
「因みに組織名は『レッツ!!改革!!!!』ね」
「だっさ!」
えっ……何その名前。ふざけてるようにしか聞こえないのだが……
「どうやらその名前付けたのリーダーみたいだね。どういう感性してんだか……」
「いったいどこからその情報得てんの?」
「黙秘」
だろうと思ったよ!
「とりあえず私はどっかの教室で寛いでるから」
と言ってどこに入れてたのか漫画を取り出す。
クッソ、殴りてぇ……
ていうか人が来ないな?人数が多いんだから誰かしら来そうだけど……
「人払い、人払い」
「は?」
「ここには誰か来ることは無いよ。私がそうしてるから。私がいるところに人は来れないようにしてる。」
なんだよそれ、とんでもねぇな……
「だーかーらー」
雫は俺の後ろの方に回りこみ、教室の方へ蹴り飛ばす。
「行ってこい!」
「どわぁ!?」
……クッソ、一体何すん
「なんだコイツ?」
「え?竜胆君?」
背後からクラスメイトの声とともに知らない声が聞こえてきた。
クソがァァァァァァァ!!!!




