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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

3日目のカレー 1食目

作者: しょうたろ

何故3日目のカレーなのか。

数少ない本編読者の皆さんなら首を傾げることでしょう。

3日目のカレーって結構『危ない』ですよね。

熟成されて美味しいのも然り、言葉を変えれば美味い腐りかけなのも然り。

この作品は、そんな状態のいつ捨てられてもおかしくない彼らの日常の些事から大事件までを、まるで朝に何事もなく手軽に食べられるよう、少なめの量にしたショートショートな小説となっております。


と、綺麗にまとめましたが、いわば「本編に入れたかったけどちょっと…ねぇ。」となった作品たちの収容所です。これを読めば本編もさらに面白くなると思われます。最近のドラマでありがちな『人気のあるキャラクターの外伝をアプリで配信中!これを見れば本編がもっと面白く!』

そのものです。

…みなさんが心なしかげんなりした所で以上とさせていただきます。お楽しみ下さい。



日曜日の昼下がりに龍狩り歩きを楽しむ青年

「ア!ウンコイキタイ…www」

とは言ってもここは公園。気は乗らないけど公衆トイレで用を足すしかないか。あっメタルスライム。


トイレ着

「ウワクッサ!!www」

でも洋式あるからまだマシか。うんこします。


(排便)


スッキリした。紙…がない。

「ドウシヨ…ww」

「あかいかみ?あおいかみ?」


戸の前から誰かの声が。

「いや、僕酒井です。酒井俊明。」

「…赤い!かみ?青い!かみ?」

「…?いや僕黒髪ですけど。毛染めるの怖いんですよねぇ〜

やってみてもし全然似合わなかったら最悪じゃないですか。あと染めた後プリンになるのもこわ」

「赤い!か↑!み→!?青い!か↑み→!?」

「…すいません、どっちっすか?御上?ヘアー?ペーパー?」

「ペーパー!!」

「あ、はい。失礼しました。」


この人はわざわざトイレットペーパーを補充しに来てくれたのか。助かった。…にしても変だな?トイレットペーパーの色まで指定させるとは。ずいぶんいい人に違いない。ここは厚意に甘えて…いや、ここは…


「あの、他にバリエーションってあります?」

「……」

「無い感じっすか。失礼しました。…あ、そうだ。普通のでも大丈夫ですよ?」

「赤い紙!青い紙!」

「いやでも正直いらないんすよね。」

「は?」

「いやね。僕結構なアレルギー持ちでほとんどの花粉アレルギー引っかかってるんですよ。この季節はブタクサで辛いのなんの…だから僕箱ティッシュ常備してるんです。」

(Flush)

扉を開けると、かなり顔色の悪い黒装束の若い男が怒りを滲ませた顔で立っていた。

「あースッキリした。…あっ。ごめんなさいね。最初から紙持ってるって言えばよかった。それでは。」

「……」

うおメタスラおるやん!という声がトイレの外で聞こえる。男はしばらくその場で立ち尽くしていた。


【赤い紙、青い紙】

都市伝説。トイレでし終えた時、拭こうとすると紙が無く、どこからともなく

「赤い紙か?青い紙か?」

と声が聞こえてきて、赤い紙と答えた場合、全身から血を噴き出し死に、青い紙と答えた場合、全身から血を抜かれて死んでしまう。

一見なんの関わりのない事件と事件が繋がるその瞬間、あなたは震えが止まらない。

そういった考えで書いたものではないのでご安心を。

「あーこんなのあったな。」

ぐらいで結構です。それでは次回もお楽しみに。

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