プロローグ
それは私の、平凡な日常が突如変わった話。
放課後、いつも通りの日常。高校に入学してから帰宅部なので、とくに用事もなく、このまま家に帰って、新作のゲームをやるつもりなんだけど。
「結城さん、今日予定あいてる?」
はい出た。クラスの可愛い速水さんが話かけて来るときって。
「…ううん、何も。」
「悪いんだけどさ、今日の日直の仕事やってくれない?用事が出来てさ~。」
「あぁ、そうなんだ。うん、良いよ」
「ほんと?ありがとう。助かる恩にきるよ」
なんて調子の良いこといってるけど、これで25回目の恩にきる発言だし。
「ねぇ頼みごと済んだならはやく行こうよー、合コン始まるし」
「あぁ、もうそんな時間。じゃあ結城さん、よろしくね~。」
可愛く手を降っていく彼女たちを見送る、私はダメ人間。今日とて、いつも通りの日常。
自分でも分かってる、お人好しを通り越して、ただのパシりってぐらい。別にイジメられてるとかじゃないけど。
昔から、友達作りが下手でコミュ障。ぼっち、お一人様。そして心の中で毒づく痛いやつです。
現実世界の友達がいないのもあって、ゲームやマンガとか2次元が好きなオタク。
この地味な外見もなおさら。牛乳ビンの蓋ってぐらい分厚いメガネ(ゲームのやりすぎで視力低下)をかけて、黒髪(1回も染めた事ない)おさげ。良くも悪くも平凡な顔立ちで、今どきの女子高生のようにメイクをしない(学校では普通しないでしょ)。150センチの小柄な体型で、まるで廃校寸前の昭和女か。生まれてくる時代を間違えた…なんて。
言いたい事も言えず(心の中では言いまくる)他人の顔色うかがう生活。
そんな私、結城まどかの日常が360度変わるなんて、思いもしなかった。あの時までは――
初めて小説書きました。見苦しいところありますが、自分のペースで更新していけたらと。