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鈴3
やっと、目障りな冬花が目の前から消えてくれたわ♪
早月は、冬花が居なくなってかなり落ち込んでいるけれど…。
これまで以上に、私が支えてあげるから大丈夫よね♪
でも…、早月にとって冬花の存在は思っていたより大きかった。
冬花は、居なくなっても邪魔な存在だった。
私は家に帰って、冬花と名付けたぬいぐるみに八つ当たりするのが、日課になっていた。
小学五年生の時に、八つ当たりするために作ったぬいぐるみ。
現実の冬花に出来ない事をして、気を落ち着ける事にしたのよ。
だって、現実の冬花にしちゃったら…死んじゃうもの。
熱湯をかけたり、水の中に沈めたり、首を絞めたり、ハサミやカッターで何度も刺したり…色々としているのよ。
そんな事、現実にしちゃったら死んじゃうし、警察に捕まりたくないわ。
だから、ぬいぐるみで我慢してあげてるのよ?