鈴1
小学四年生になっても、早月とまた同じクラスになれて嬉かったのに…。
それなのに早月は、月宮 冬花という女子と友達になって以来、冬花を優先して私を後回しにする事が多くなった。
私は、冬花と友達になったわ。
でも、だんだん冬花が邪魔になって来たのよね。
どうして、早月は冬花ばかりかまうのかしら?
まさか、冬花を好きになった?
…そうだとしたら、冬花は邪魔ね…。
冬花から、早月を離さないといけないわ。
私は、休みの日に冬花を呼び出した。
二人で遊ぼうと言って、私の部屋に呼び出した。
「早月に気に入られるなんて、羨ましいわ…」
冬花が、来てすぐそう言ったら冬花は首をかしげていた。
「私気に入られてるの?」
「気に入られてるのよ。」
「そうだったんだ…。なんかごめんね。」
冬花は、私に申し訳なさそうに謝った。
「なんで、謝るのよ。」
「だって、早月の事好きなんでしょ?恋愛の意味で。」
「知っていたなら、協力してくれない?」
「分かった。その変わり、鈴のお菓子頂戴。鈴の料理美味しいから、それを報酬にしてね。」
こうして、冬花が私に協力してくれる事になった。
冬花が、早月を好きになる事はなさそうね…。
だって、冬花…恋愛事より食事や趣味を優先しているらしいから。
それに、恋愛対象は男みたいだったわ。
でも、早月が冬花を好きかも知れないから油断はしないわ。